ゲームアプリのUIデザイン

プレイしたゲームアプリのUIデザインに関して書き残します。毎日頑張って更新!

「三国覇王戦記」プロフィールカスタム機能が充実している理由を深堀りしました

こんにちは、「アプリゲームUIデザイン」のちょこきなこです。

 

 

プロフィールに関する情報をカスタマイズできる部分が意外と多い。

こちら目次です。

  • 称号交換
  • 銘板変更
  • フレーム変更
  • 行軍装飾変更
  • 吹き出し
  • 主君画像変更
  • アイコン

 

「三国覇王戦記」のプロフィール画面です

やー…すっごいある。すっごいある。7つ。
これなんでこんなにあるんだろう…。

自分ならこんなにカスタマイズしようと思わないです。
なので、その理由を考えてみました。

 

 

まずは「称号変更」

「三国覇王戦記」の称号変更画面です

まぁ、これはよく見ますよね。
自分のやりこみやプレイスタイルを他プレイヤーに伝えたりする役割があります。

 

 

「銘板変更」

「三国覇王戦記」の銘板変更画面です。城の名前を囲う装飾のデザインを変更する機能です。フィールド画面で見たときに目立たせたい意図がありそうです

ワールドマップで見たときに目立つかなー。

ここで気付いたのですが、何がアピールできるのかではなく「どこでアピールするか」ってことが重要なのかも。

 

 

3つめ「フレーム変更」

「三国覇王戦記」のフレーム変更画面です。プロフィール画像を囲っている装飾のデザインを変更する機能です

これは何かしらプロフィール画面だったり、ギルドのリストとかで有用そう。

 

 

「行軍装飾変更」

「三国覇王戦記」の行軍装飾変更機能です。フィールドを行軍する軍隊のグラフィックを変更することができます

「三国覇王戦記」の行軍装飾変更機能です。フィールドを行軍する軍隊のグラフィックを変更することができます

これは分かりやすいですね。
行軍中にやべー軍いたぞ、となりますね。
PvPだと無駄に警戒されるので控えそうだけど、CPU相手なら関係ないし見た目かっこ良いので使いたい。

能力付きのスキンなら、イベントとか課金アイテムにも使えそうですね。
赤兎馬なら行軍速度早くなってほしい。とか。

 

 

吹き出し

「三国覇王戦記」のチャットの吹き出しのデザインを変更する機能です。チャット画面で目立つことができます

これはチャット画面でアイデンティティを発揮できそう。

公式専用フレームとかあるのであれば、それはそれで有用そう。

 

 

 

「主君画像変更」

「三国覇王戦記」の主君画像の変更機能です

これは自分自身の姿ですねー。

好みによって変えても良し。

 

 

「アイコン」

「三国覇王戦記」のアバター変更機能です

他人から見たときのアバターですね。
獲得条件があるようなので、やりこみとか推し武将が分かるヤツです。

 

 

この機能、なんでこんなに充実してるんだろう…って考えてみたのですが

ソーシャルゲームだから、っていうのが理由の一つにありそう。

日本のゲームはもう割とソーシャル機能を削ってきたのですが、これ系のゲームは徹頭徹尾ソーシャルがゲームの軸になってきてるんですよね。

ギルドを組んで、どこに拠点を集めて、どこをどう攻めるか、勝手にやれるようなゲームじゃないんですよね。

なので、連絡しあったり、細かに情報を集めたりする必要があります。

盤外戦だったり、スパイとか、ギルド間の共同戦線とか、そういうのがゲームの醍醐味だったりするのかな、って思います。

 

(個人的にはコツコツ資材集めるのが好きだけど、割と異端な楽しみ方です)

 

 

なので、そういった他プレイヤーと関わることが多いゲームなので、プレイヤー自身の自己顕示欲も出てくるのかな、と。

例えば、自分の部屋だとオシャレしないですよね。

そんな感じで他人がいることによって自分を良く見せたい、って感情がゲーム内でも生まれるのかな、って思います。

MMOでも派手なアバターやエフェクトや乗り物とか、色々ありますしね。

 

なので、こういった設定項目が充実している理由は

 

  • 多くの他プレイヤーと関わる場所がある
  • 色んな場所で目立ちたい
  • 課金アイテムとして販売する目もある

 

だと思われます。
なので、デザイナーはどこでどういったアイデンティティが存在するか、ユーザーのニーズをしっかりと把握したうえで機能をデザインする必要があると感じました。

 

改めて思いますが、
ゲームUIはかなり特殊な文脈で構築され続けているので、教科書通りの知識が通用しない側面が強いです。
(一般的なデザイン知識、ゲームジャンルによる進化、プラットフォームによる文脈、ハードによる制限、開発者の経験または好み、国や文化によるユーザーの習熟度、流行などなど)

 

例えば、この機能に関しても、実装する理由やされた背景を論じる資料はかなり限られてくると思います。少なくとも私は見たことないです。

 

例えば、この機能を実装するかどうか、という会議を開いた場合、
わりと高い確率で「実装コスト、運用コストに見合うリターンの見積もりを出してほしい」って言われると思います。

ある種全うなのですが、正直分からないです。
仮に見積もりを提示したところで、妥当かどうかも分かりません。

 

なので、デザイナーはデザインの良し悪しだけではなく、「ユーザーが求めるものの優先度」を加味してデザインを考える必要があるな、と感じました。