こんにちは、ちょこきなこです。
王子様のプロポーズのUIの話なのですが、
このタイトル、基本的には簡素なUIのパーツで作られています。
ただ、世界観というか、
物語に没入できる部分に関してはグラフィックに凝ったデザインになっています。
いくつか具体例をあげます。
1:思い出アルバム
思い出アルバム、という画面です。
「アルバム」という言葉を選び、大切な記録、という印象を与えます。
これが「ライブラリー」だと、感情が除外され、ただの記録という側面があります。
アルバム感を出すために、写真をモチーフにしたUIを採用しています。
レイアウトには規則性がなく、画面に対して斜めにレイアウトされています。なので、綺麗にレイアウトするよりも画面内の情報量は減り、可読性、検索性は下がり、操作の手数も増えます。
ですが、ここではそれよりも没入感を優先しています。
基本的には1人の王子様と仲良くなるので、検索性に関しては無視できます。
手数に関しては、この画面はゲームに必須な画面ではないですし、気に入った画像はキャプチャを撮るなり、録画します。(します!)
思い出の数は時間をかけて増えていきます。
2人の思い出が増えるたびに、アルバムを見るような懐かしい気持ちになってほしい、という開発者の思いが込められているように感じます。
2:世界地図
次に世界地図の画面を紹介します。
相関図に近いUXにはなるのですが、相関図と違って個人個人の人間関係ではなく、国家間の背景と関係が書かれています。
物語の没入という視点で考えると、やはり設定は重要です。
物語が進むにつれ、相関図は微妙に変化するものですが、国家間の関係や世界地図はそうそう変化しません。
こういった設定を作成し、ユーザーに公開して、世界観を理解して貰おうという試みは興味深いな、と感じました。
日本ではゲームシステムよりキャラクターを中心に人気が出ることが多いので、改めて考えてみると、案外有用なんじゃないかと思いました。
3:キャラクター詳細画面
最後にキャラクターの詳細画面を紹介します。
各キャラクターごとにプロフィールが記載されています。ユーザーは自分との共通点を見つけて嬉しくなったり、妄想することができます。
また、公式側ではなく、執事からのコメントという部分のデザインにも注目です!
これによって、誰目線での見え方なのか、という部分が自然になっています。また、執事から見た王子なので、王子と執事の関係性も見え隠れする部分でもあります。
こんな感じで専用の画面のデザインが用意されています。
なので、物語に引き込まれるようなUXを意識して、そのために必要な画像や演出を用意する考えが強く根底にあるように感じました。
ショップやガチャなどの、商品購入にも負けないくらい丁寧に作られているので、開発が何を大事にして、ユーザーがどこを重視しているのかが分かりやすいな、と思いました。