こんにちは、ちょこです。
「ヴァンガード ZERO」のデッキのUIが良くない、という意見を見かけたので何が原因か考えてみました。
▲デッキ画面のデザインはこちら.。
デジタルカードゲームのUIの不満は大体デッキ編集画面の使いづらさに対する不満とバトルテンポに集約されがちです。
逆に言えば「バトルのテンポ」「デッキ編集画面の使い勝手」が良ければ、大体大丈夫。
では早速見ていきます。
1:カードを置く場所が分からない
これはアフォーダンスが不十分なのかな、と感じました。
「ここにカードを配置してください」というのが分かるデザインになって欲しかったです。
画面上部のこの部分にデッキに入れるカードを並べるのですが、カードの置き場所に見えません。
ゲーム中であれば、カードの置き場所はかなり目立つデザインになっているので、近しいデザインか、カードの裏面を薄く表示するだけでも良いのかもしれません。
▲黄色いところにカードを置く
2:どうやってデッキに入れるか分からない
デッキに入れる操作は上フリックです。
しかし、最初はタップだと思ってしまいました。
どうして誤操作したのか考えてみたのですが、タップの方が一般的な操作なので、まずはタップを試してみる、という程度の意識だったように思います。
操作に関しては間違えれば学習するのでそこまで大きなストレスではないと感じたのですが、もう少しヒントが欲しいな、とは思います。
3:カードをスワイプすることが分かりづらい
同じような話ですが、「カードをスワイプすることが出来るかどうか分かりづらい」という印象も受けました。
誤タップしたあと「じゃあデッキに登録する操作は何か?」適当に試すのですが、カードをスワイプさせてデッキに登録する、ということが直感的に感じられません。
スワイプしてデッキ登録する操作はデジタルカードゲームの暗黙知に近いです。
ただ、他のジャンルのゲームだとキャラクターをパーティに編成する操作はタップが多いです。
ですので、複数のゲームを掛け持ちしたり、しばらくデジタルカードゲームから離れていると操作を忘れてしまいがちです。
だからこそ、どうやったらデッキ登録の操作になるのか分かりやすく示して欲しいな、と感じました。
長押ししているとナビゲーションが表示されますが、それにも違和感を感じました。
長押ししてもガイドを表示するだけです。特に何か特別な操作が出来るわけではありません。
ですので、結果的に長押しはガイドを表示するだけの機能になっています。
このUIだけを見ると、長押ししてナビゲーションが表示されないとスワイプの操作が有効にならないのかな、と誤解させてしまう恐れがあります。
4:スクロールの向きが分からない
「ゼノンザード」でも上げましたが、スクロールする方向が分からないデザインになっています。
「ゼノンザード」どっちにスクロールして見える?色んな人にそう思った理由を聞いてみたい - アプリゲームUIデザイン
ぱっと見、上下にスクロールしそう。
ゼノンザードもそんな感じのデザインです。
カードの情報がこの順番で並んでいるのもスクロールの向きを誤解させる原因となっているように感じます。
いわゆる「Zの法則」で情報が並んでいくので、視線の誘導という側面から見ても左右スクロールであることに気付きづらいデザインです。
以上です。
「どういった情報が必要なのか」という視点に関してはゲームに対して高度な知識や経験が必要になってくるので私の方では分からなかったです。分かる方は教えて欲しいです。
今回は、ぱっと見た時の印象とデッキ編集という操作において気になったところのみ挙げさせていただきました。
余談になるのですが、感想を書いたりまとめたりしてて思ったのは、e-sportsのことも考慮すると、デジタルカードゲームというジャンルにおいて縦画面を採用するのはメリットが少ない気がしてきました。