こんにちは、ちょこです。
「Chess Rush」ですが、しばしばデザインがPCっぽい印象を受けました。
プラットフォームが違うとUIの考え方も変わるのでスマホを操作して違和感を覚えました。
どういった部分でPCっぽいなと感じたのかメモを残してみます。
1:ボタンが小さい
1番はこれです。添付はホーム画面ですが、どの画面でもボタンがとにかく小さい。
マウスであればカーソル位置を微細にコントロールできるのですが、指で操作するのはストレスです。
どれくらいのボタンのサイズが適切なのかに関しては以下のページを参照しています。
モバイルアプリの最小タップサイズを考える | dotproof
Microsoftのサイトによれば7ミリでのタップ操作によるミスは100回に1回、これが9ミリなら200回に1回、そして5ミリだと30回に1回とされています。ゆえに「7ミリ」であれば概ね問題なく、より慎重な操作が必要なボタンには「9ミリ」を推奨しています。またボタン間のスペースは「2ミリ」以上を推奨しています。
少し前の知見ですが、人の指のサイズはおおよそ変わらないので現在に当てはめても大きく変化ないと考えられます。
これによると、7ミリあれば概ね問題ない、とありますが、Chess Rushの場合は2ミリ〜5ミリほどです。
▲小さいボタン
最も大きなボタンでも高さは1cm以下、横幅は2cmほどです。
▲これくらいだと、誤タップがない
ホーム画面はゲームを始めて一番最初に表示される画面です。また、各画面へのハブの役割もあり、頻繁に行き来する画面です。
ですので、ボタンが小さい、という印象を強く持ってしまったのかもしれません。
2:指で隠れる場面がある
先日も触れましたが、大事な情報が指で隠れてしまいます。
▲キャラクターのグラフィックが隠れてしまう
PCのゲームでは基本的にはマウス、キーボード、コントローラーなどの入力機器で操作するので、指で画面の情報を隠してしまう、ということは考慮されません。
なので、指のことがつい意識の外になってしまいがちです。
この画面を見て、指の操作が考慮されているようには思えなかったので、PCっぽいなと感じました。
3:文字が小さい
全般的に文字が小さいのですが、いくつか紹介します。
文字が小さいと何故PCのゲームのように感じたのか説明します。
PCはスマホより画面が大きく、文字が小さくても可読性が担保されやすいことが挙げられます。
それに対してスマホはPCと比較して画面が小さいので、画面に対して文字を大きく表示させないと可読性が下がります。
なので、文字が小さいとPCのゲーム画面のデザインのように感じました。
ただ、日本語は英語と比べて字形が複雑なので、英語だとこの文字サイズでも可読性が担保されるが、日本語だと担保されない、ということも考えられます。
まとめ
まとめると…
- ボタンが小さい
- 情報が指で隠れる
- 文字が小さい
以上の3点を理由にPCっぽいデザインだと感じました。
とはいえ、PCとスマホの境目も曖昧なので一律的にスマホらしいUI、PCらしいUIというのも定義しづらい部分があります。
例えば、ボタンや文字が小さい、という話にしても、デバイスのサイズが異なるので実装側でコントロールしづらい事情もあります。
情報が指で隠れる、という話にしても、今は指で操作できるPCもありますし、逆にマウスを繋げてスマホを操作することも可能です。
今はまだスマホっぽいUI、PCっぽいUIと棲み分けがありますが、今後マルチプラットフォーム化やハード側の多様性により、スマホらしいUI、PCらしいUIといった境目は薄くなっていく気はしています。
そうなった時に、どういうUIが求められるかは面白そうだな、と思います。