こんにちは、ちょこです!
「フィッシングスーパースターズ」にて色覚多様性対応が不十分だと感じた画面を見かけました。
この画面。
一部の文字が読みづらくなっている箇所があります。
一見して分かりますでしょうか?
▲少し考えてみて欲しいです
正解はこちらです!
▲どーん!
元の画面だとこのような表示です。
これ、画面を注視すればまだ分かりますが、プレイ中に他のことに気を取られたりしている中では見落とす可能性が高いと思います。
この黒背景に赤文字を入れちゃうのってなんでなんだろう、と思い推測してみます。
- 開発者の中での優先度が低い
- 意識していたつもりだがうっかりしてしまった
- 色覚多様性のことを知らなかった
- これで十分な対応だと考えている
以上のように仮説を立ててみました。それぞれの仮説に対して見解を述べてみます。
1:開発者の中での優先度が低い
一般的な色覚はC型とされています。それ以外にP型、D型などがあります。
割合としては、C型は日本人男性で約95%ほどです。
色覚の仕組みと呼称 | カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは | 北海道カラーユニバーサルデザイン機構
つまり、それ以外の色覚の人が5%ほどになります。(※女性は1%)
数は少ないと感じるかもしれませんが、文字の色を少しだけ変えることで、この5%が埋められます。
アプリの規模にもよるのかもしれませんが、費用対効果を考えるとメリットが強いのではないかな、と感じます。
もし優先度を低く設定されているのであれば、一度検討してみて欲しいな、と感じます。おそらくアプリの中のデザインルールを整えるだけで済むはず…!
2:意識していたつもりだがうっかりしてしまった
あるある。全然あります。私もすべてを細かくチェック出来てないです。
慣れてない内はある程度強く意識してみると良いかもしれません。といっても、今見えてる色が違う色に見えてしまうことを想像するのは難しいかもしれません。
まずは怪しい色の組み合わせをある程度覚えて、その色の組み合わせを見かけたらphotoshopで表示を確認することを繰り返してみると良いかもしれません。
3:色覚多様性のことを知らなかった
知らないこともあると思うので、覚えれば良いかな、と思います。ジャンルとしてはそんなに難しくないです。
ただ、ディスプレイのように対象が発光するケースと、印刷物のように光が当たることにより色を認識するケースがあるのですが、それによっても見やすさが変わる、と言うこともあったりします。
詳しく調べていく内に、光の波長と遺伝子の多様性の話に及んだりもするので、ジャンルとしての沼感はあります 笑
(私もよく知らない)
4:これで十分な対応だと考えている
そうですね。これはこれでひとつの判断だと思います。
突き詰めるとモノトーンのデザインにせざるを得ないので、ゲームというジャンルにおいては完璧を求めるのも難しいです。
P型、D型などと一括りにしていますが、色の見え方は個人差があります。細胞の数が違うので。
なので、その辺りを理解した上でどういった対応をするのかは各現場が判断すれば良いかと思います。
…以上です。
P型、D型はC型と比べて不利だと言われていることが多いです。
しかし最近では特定の場面においてはC型に対しての優位性も認められるため、血液型と同じく多様性として認識されています。
第6回 「正常色覚」が本当に有利なのか | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
余談ですが、多くの方は3原色で色を見分けていますが、4原色の世界もあるようです。
鳥も紫外線を知覚できるようです。
鳥はどんな見え方してるんでしょうね…。気になります。
このように人によって見え方は様々です。今見えているものが唯一というものではありません。
なるべく多くの人に見やすいものであるのが望ましく、良いデザインでもあるのかな、と考えています。
この記事をきっかけに色覚多様性対応に少しでも興味を持っていただければ幸いです。私もまだまだ知らないことが多いので、引き続き情報収集に努めたいと思います。