こんにちは!ちょこです!
今回はデザイン書籍の紹介です!紹介する書籍はこちらです。
▼『アクセシブルデザインの発想 不便さから生まれる「便利製品」』
内容的にはアクセシブルデザインについてです。
ユニバーサルデザインとか、バリアフリーとかその辺のデザインですね。
アクセシブルデザインとは
アクセシブルデザインとは、「何らかの機能に制限を持つ人々に焦点を合わせ、これまでの設計をそのような人々のニーズに合わせて拡張することによって、製品、建物及びサービスをそのまま利用できる潜在顧客数を最大限まで増やそうとする設計」のことをいいます。
高齢者や障がいのある人に配慮した“やさしい”デザインのことで、JIS(日本工業規格)にもアクセシブルデザインに関する規格が定められています。
知ってますか?「アクセシブルデザイン」 ~ボディソープに触覚記号がつきました~ | nacs [公益社団法人 日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会]
早速、感想をお伝えします。
まず、ページ数は75ページと少なめです。
これは、漫画の単行本の半分以下くらいのページ数です。
読むのが速い人なら1時間もかからず読み終わるかと思います。
非常にやさしい内容で、主に身近に潜んでいる問題と、それに向き合ったデザインの事例が紹介されています。
専門機関による調査や詳細なデータ、論文といった情報は無く、専門的に学びたい方からすると物足りなく感じるかもしれません。
初めてアクセシブルデザインに触れる方といった方への導入資料、専門外の方への普及活動の資料、といったことに向いているように感じます。
アクセシブルデザインについては、理屈だけではなく、いかに多くの事例を知っているか、ということも重要です。
単純に車輪の再発明を防ぐだけではなく、既存の事例をベースに読者自身が感じている問題点に展開することが可能になると考えているためです。
この書籍内では主に目の不自由な方に焦点を当てています。
目の不自由な方に対するアプローチは主に触覚か音声です。書籍内では主に触覚でのアプローチの事例が多く紹介されていました。
例えば書籍内では、クロネコヤマトの不在表の事例が取り上げられていました。
どういうデザインかと言うと、左右に切り込みを入れているんですね。
上の方の左右に切れ込みが入っています。猫の耳の形で、クロネコヤマトの不在票であることがわかります。
確かに、切り込みが入っていますが、あれはアクセシブルデザインの例だったんですね…。知らなかったです。
それ以外で印象深かったのは、目の不自由な方にアンケートをとった際にあった以下の様な回答です。
・電車やバスに乗った時、席があいているのかどうかが分からない。
確かにこれは難しい…。
簡単な対応例としては、身近な人が声をかけることであるとは思うのですが…現実ではそういったことが毎回起きているわけでもないですしね…。
こういった問いに対して、デザイン面からどうアプローチするのが良いのか考えるのは意義深いことだと感じます。
この一冊を通じてアクセシブルデザインについて少しでも考えるきっかけになればいいのかな、と思います。
75ページという少なめのボリュームなのと、そこまで高くない値段なので、最初の1冊としては丁度よいのではないかな、と感じます。