こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームのUIを見てみよう!」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
今回は「エクリプスサーガ」のエンプティステートの紹介です!
色んなゲームのエンプティステートを紹介して今回で21回目です。…多分!
さて、まずはエンプティステートについて簡単に説明します。
- エンプティステートの役割
- エンプティステートを使うメリット
- エンプティステートが使われる場面
- どういった時にデザインを採用すれば良いか?
- エンプティステートをデザインする際に注意したいこと
- 「エクリプスサーガ」のデザイン紹介
- 参考事例
エンプティステートの役割
エンプティステートの役割は基本的には以下です。
- 情報が空であることを示す
副次的に導線が設置されたりしますが、本来的には情報が空であることを示すデザインです。
エンプティステートを使うメリット
ゲームUIにおいてエンプティステートをデザインすることにより、以下のメリットが考えられます。
- 世界観の訴求
- 遊び心の提供
- エンプティステートをデザインしていないタイトルとの差別化
- ユーザーのストレス緩和
- 文字だけの表示より、ユーザーフレンドリーさがアピール可能
- 画面が賑やかになり、ゲームプレイ中の没入感が削がれない
- キャラクターの表情を利用して、キャラクターとユーザーの感情を一致させることにより、ユーザーの気持ちに寄り添うことが出来る
他にもあるかもしれませんが、気付いた範囲で列挙しました。
気付いたら次回更新時に追加します。
例えば「七つの大罪 光と闇の交戦(グランドクロス)」のデザインではゲームのキャラクターを表示させることによって、ゲームの世界観の没入感を阻害していません。
▲「七つの大罪 光と闇の交戦(グランドクロス)」のデザイン事例
では、他の事例も紹介していきます。
エンプティステートが使われる場面
過去のタイトルの事例を参考にすると、エンプティステートは以下の場面で使われていました。
- メールがない時
- フレンドがいない時
- 受け取れるプレゼントが無い時
▲「キャプテン翼~たたかえドリームチーム~」のデザイン事例
この辺が上位ですね。採用頻度が高い画面です。
以下はタイトルによって文脈は異なりますが、アイテムがない時にも使われます。
- 表示するアイテムがない時
- ショップの商品が売り切れている時
▲「ビーナスイレブンびびっど!」のデザイン事例
どういった時にデザインを採用すれば良いか?
では、どういった時にエンプティステートに画像を用いれば良いのか、についてですが
- 他タイトルで使われている場面
- ユーザーがストレスを感じる場面(ストレスを感じる程度が大きいほど優先度は高い)
などが無難です。
ストレスに感じる場面については、ユーザーの主観、表示頻度、エラーの重要度にもよるので一律には決めづらいところです。
ですので、開発側の匙加減で良いかなと思います。
ゲームであれば「ここにあったら面白いかな」とかでも良いかもしれません。
エンプティステートをデザインする際に注意したいこと
エンプティステートをデザインする際に注意したいこととしては
などでしょうか。
エンプティステートが表示されるのはユーザーの期待結果ではありません。
なので期待結果が表示されるように、問題解決のための導線を配置すると利便性は高まります。
▲「神無月」のデザイン事例
「キャラクターの人格を意識」とは、ユーザーが「このキャラクターはこのセリフを言わない」と思われないようにするための配慮です。
IPであれば原作中のセリフを使うのが無難ですが、必ずしもそうはいきません。
ゲーム独自でメッセージを用意する場合は、使用するキャラクターの人格にも配慮する必要があります。
▲「キャプテン翼~たたかえドリームチーム~」 のデザイン事例
「エクリプスサーガ」のデザイン紹介
「エクリプスサーガ」のデザインの事例を紹介します。
紹介するのはフレンド画面が中心です。
なぜかここに集中してたんですよね…
まずメッセージタブです。
こちらはフレンドができ、DMを送ると表示されます。
それまでは以下のメッセージが表示されています。
話したいことがありますか?
フレンドがいない場合は以下のメッセージが表示されます。
友達と一緒なら、もっと楽しいのでは?
このようにフレンドを作るように促していると感じました。
フレンド申請が無い場合は以下のメッセージが表示されています。
フレンド申請を受け取っていません……申請してもいいですか?
これもフレンドを作るように促すメッセージですね。
興味深いのはこちらのブラックリストのタブ画面です。
ブラックリストに誰も登録していないと…
みんなと仲がいいですね
このようにポジティブなメッセージを投げかけてくれます。
また、フレンドではありませんが、
表示するアイテムがない場合はキャラクターグラフィックと共に
バッグの中にアイテムがありません
というメッセージが表示されていました。
先ほど紹介したデザインとは異なり、吹き出しでメッセージを表示していません。
デザインの一貫性がないため、フレンド画面のエンプティステートとは異なるタイミングでデザインされたのかもしれません。
ただ、キャラグラフィックがあることで画面がゲームらしく賑やかになるのは良いな、と思います。
多くのゲームではこのようにゲームのキャラクターを表示しています。
このようにグラフィックを表示することによって、エラーメッセージであっても没入感を阻害しない工夫がなされているように感じます。
以上です。
ゲーム内のエンプティステートのデザインを検討する際の参考になれば幸いです。
参考事例
以下は過去に紹介したデザイン事例です。興味がありましたらご参照ください。
- 「ときめきアイドル」
- 「キャプテン翼〜たたかえドリームチーム〜」
- 「七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ」
- 「三国ロマンス」
- 「ドクターマリオワールド」
- 「リンクスリングス」
- 「ガール・カフェ・ガン」
- 「どうぶつの森 ポケットキャンプ」
- 「ビーナスイレブンびびっど!」
- 「魔界ウォーズ」
- 「ポケモンカフェミックス」
- 「BLEACH Soul Rising」
- 「神無月」
- 「Food Fantasy フードファンタジー」
- 「三国ブレイズ」
- 「三国志名将伝」
- 「魂器学院」
- 「ブルーアーカイブ」
- 「ドールズフロントライン」
- 「カウンター・アームズ -終焉武装少女-」