こんにちは！ちょこです！
このブログでは「ゲームのUIを見てみよう！」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
今回は「ロマンシング サガ リ・ユニバース」、通称「ロマサガRS」の無料アイテムをショップに陳列する施策について紹介します。
該当の画面はこちらです。
このようにショップなのにも関わらず、無料アイテムがリストの一番上に並んでいます。
無料アイテムは実質的には配布と同じです。
なので、ユーザー的にはショップに置かずに、ログインボーナスなどの直接配布をしてもらう方が、手数が省略できるため利便性が高まります。
このショップに無料アイテムを置く施策については過去に何度かブログで取り上げています。
「三國志 覇道」ユーザーの購買行動を促すためにショップに無料アイテム置いてるんじゃないか説 - ゲームアプリのUIデザイン
そこでも述べているのですが、ショップに無料アイテムを設置している主な理由は、
恐らくショップへの導線を強化したい考えがあるのではないかなと推測します。
ショップへの導線を強化することで単純接触効果が発生し、それにより売り上げにも何かしらの良い結果が出ているのかもしれません。
ショップに無料アイテムを陳列するだけではなく、「ロマサガRS」は商品訴求を強くする試みがなされています。
商品訴求が強いと感じた点は以下の３点です。
- 商品数が豊富
- 値引きセールが行われている
- ホーム画面で商品購入ショップの導線を増やしている
１：商品数が豊富
「ロマンシング サガ リ・ユニバース」商品数が豊富であるように感じました。
時期によって多少の増減はあるかもしれませんが、
今時点の商品数は合計７９種でした。
内訳は以下の通りです。
- デイリーショップ（７種）
- ウイークリーショップ（２２種）
- スペシャルショップ（２４種）
- ジュエルショップ（１０種）
- ガチャ（１２種）
- 所持数上限（４種）
もしかすると商品数的には一般的なのかもしれませんが、十分豊富な商品数であるように感じました。
2：値引きセールが行われている
こちらも一般的なのかもしれませんが一部商品はセールを実施しています。
この表現により「アンカリング効果」が期待できます。
この表現も珍しくはないかもしれませんが、商品訴求をしているように感じた点として挙げさせていただきます。
3：ホーム画面で商品購入ショップの導線を増やしている
「ロマンシング サガ リ・ユニバース」は基本的にはショップ画面から商品を購入する導線があります。
ただ、特に訴求したい商品群に関してホーム画面の直下に導線を配置しています。
このように左上にある以下の３つのショップはホーム直下に導線が設置されています。
- デイリーショップ
- ウイークリーショップ
- スペシャルショップ
ホーム画面に、特に訴求したい商品群を配置するメリットは以下の３つがあると考えました。
- 常にユーザーの目に触れる
- 手数を省略することができる
- キャンペーンに気付きやすい
これらは「商品を購入したいユーザー」にとっては利便性は高まるかもしれませんが、主に開発者の要望がベースになっているように感じます。
ここではショップに無料商品を陳列している主な目的はショップに遷移してもらい、商品を購入に繋げることだと仮定しました。
その仮定に基づき「商品の購入」を目的として手段を整理すると、以下のようになりました。
【目的】商品の購入
└ショップ画面への遷移
└アイテムの無料配布
└ホーム画面に導線設置
└アイテムの訴求
└豊富な商品数を用意
└アンカリング効果を利用した値付け
「三國志 覇道」ではショップでのアイテム購入もデイリーミッションに含めており、相互の関係性を更に強めているようにも感じました。
「三國志 覇道」ユーザーの購買行動を促すためにショップに無料アイテム置いてるんじゃないか説 - ゲームアプリのUIデザイン
以上です。
ユーザーに商品購入を購入してもらうために、UIとして何が出来るかを検討する際の参考になれば幸いです。
ロマンシング サガ リ･ユニバース | SQUARE ENIX
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ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
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