ゲームアプリのUIデザイン

プレイしたゲームアプリのUIデザインに関して書き残します。毎日頑張って更新!

「リボルバーズエイト」サービスが終了してリーゼルがいなくなってしまう前に彼女の役割と功績を紹介しておきたい

こんにちは、ちょこです。

 

今回は「リボルバーズエイト」にて、ショップ店員(リーゼル)のアニメーションにバリエーションがあったので、
「なぜバリエーションが用意されているのか」「なぜこのようなアニメーションがあるのか」を通じて、リーゼルのデザインを考えてみました。 

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▲この子がリーゼル 

 

結論から言うと、ただのナビキャラではなく、リボハチというコンテンツ全体にとって重要な役割を担っていたキャラクターでした。

 

 

どのようなアニメーションがあるのか

まず、アニメーションの種類ですが、ショップとソーシャル画面で以下の11種類が確認できました。

 

1:ハタキで埃を落とす

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ハタキ大きいな。

 

2:本棚に本をしまって、取り出す

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無限に本を並べて取り出すを繰り返す仕事。

 

3:部屋の外を覗き込んでみる

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雪でも積もっているのかな、という勢いで覗き込む姿。

 

4:本を置いて、持つ

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また無限に本を配置するお仕事してる…。

 

5:パソコンで調べもの

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「じきゅう…あげる…ほうほう…ふるほんや」とつぶやきながらパソコンを操作しています。

 

6:時間を気にする素振り

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カウンターに座る。この後に何か予定があるのか、何かを待っているのか。そわそわして時計を見ます。

 

7:背伸びをしてバランスを崩す

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背伸びをしたら椅子のバランスを崩します。汗が出てるのがかわいい。
 

8:大人しく読書

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新聞ほどの大きさの本を読んでます。ゴツい。

 

9:うたた寝

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この後はもう何やっても起きない。コナンでこんな探偵いたよね。

 

10:イライラで椅子ぐるり 

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腕を組み、考え込むような表情で椅子に座ったまま回転。

 

11:ティータイム

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どこからか淹れたてのお茶的なものを飲み始めます。

 

確認した限りでは以上でした。

  

なぜこのようなアニメーションがあるのか

アニメーションのデザインの意図ですが、youtubeのチャンネルを見た限りではプロフィールを反映したアニメーションだったようです。

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https://www.youtube.com/watch?v=CIgMeHodlus
 

お茶や読書、掃除など、キャラクターのプロフィールに沿ったアニメーションが実装されています。

 

「かわいいもの集め」に関しては公式twitterの方で軽く紹介されていましたが、湯飲みのデザインに反映されているようでした。

https://twitter.com/rev8_official/status/1098781332346331136

つまり、アニメーションの意図としては


リーゼルのキャラクター性を紹介し、認知してもらうためだと考えられます。
 

 

リーゼル(ショップ店員)がいる理由

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アニメーションにバリエーションがある理由、そのアニメーション自体のデザインの理由の次に、なぜリーゼルというキャラクターがいるのか、を考えてみました。

 

単純にショップだからショップ店員がいるだけかとも思ったのですが、それであれば「ソーシャル画面」の方にも配置する理由が不明です。

そもそもソーシャル画面をショップ画面と紐づける必要はないので、デザインとしての必然性が弱いんですよね…。

必然性がないのであれば、逆に「ソーシャルをショップと地続きにしたい」という強い理由があるはずです。

 

結論から言うと

「リーゼルがいる場所はバトルとは切り離された場所になっています」 

 

少し補足します。

メインの画面には「ショップ」「デッキ編成」「ホーム」「クエスト」「ソーシャル」があります。

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リーゼルがいるのは「ショップとソーシャル」なので、「ホーム、デッキ編成、クエスト」と「ショップとソーシャル」の差異に注目してみました。

 

「ホーム、デッキ編成、クエスト」f:id:appgameui:20191103102252p:plain

リボハチ デッキ編成

リボハチ クエスト画面

このようなデザインになっています。
主な役割としてはバトルを中心とした機能が実装されています。

 

 

「ショップとソーシャル」

リボハチ ショップ画面

リボハチ ソーシャル画面

ショップとソーシャルにはバトル以外の機能が詰められています。

 

このようにリーゼルがいる場所はバトルとは離れた場所にいます。 

 

もしかすると、ゲームサイクル的にはバトルを繰り返して育成するのが中心になるので、それ以外のメニュー項目にこういった癒し的な要素を配置し、バトルとのメリハリを付けたかったのかもしれません。



他社事例

同じように、世界観の没入だったり、キャラクターの魅力を伝えるデザインの事例を紹介します。

ミリシタの場合はアイドルの数が多いので汎用モーションになりますが、ホーム画面で入れ替わり立ち替わりアイドルが登場します。

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個別のモーションではないのでアイドルの個性を表現するものではありませんが、様々なアイドルを登場させることにより、そこにいる存在感が表現されていたり、ライブ以外の表情を見ることができます。

 

リーゼルの場合も存在感が表現されていたり、プライベートな表情が垣間見えます。

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まとめ

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リーゼルがいる理由ですが、彼女単体でみた時にアプリの売上や継続力の向上、画面の使い勝手に直接的には寄与しないかもしれません。

 

しかし、それ以上に大切なこととして
ユーザーにリボハチを楽しんでもらうために活動した、最もユーザーに近い開発スタッフのような存在です。

 

リーゼルの役割としては

・ゲームシステムのナビゲーション
・世界観への没入感を高める役回り

・ショップ店員という役割
youtubetwitterなどのメディアを通じた広報活動
・リボハチに興味がない人に興味を持ってもらうために、間口としてラーメンを食べる

 

それぞれのフィールドでクオリティ高く活動した結果、

彼女の存在は世界観への没入やゲームにメリハリを与えることといった役割を越えて、リボハチというゲームをユーザーの記憶に刻むUXデザインに昇華されたのかな、と感じました

 

 

残りわずかですが、本当にお疲れさまでした。 リボナチ リーゼル