こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームUIを見てみよう!」というテーマで毎日ゲームUIを紹介しています。少しでもゲームUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです!
今回は「ポケモンユナイト」から、フェアプレイポイントを表示している画面を紹介します。
この「フェアプレイポイント」とは、オンライン対戦においてのインセンティブ、あるいはペナルティを管理するポイントです。
ポイントが高ければマッチングしやすく報酬も得られますが、ポイントが低ければマッチングに制限が課せられ、報酬も得られません。
該当の画面はこちらです。
画面のビジュアルデザインに注目してみます。
ユーザーの認知、行動に影響するデザイン上の工夫について、大きく3点あげます。
1:色を使って瞬時に内容を理解させる工夫
まず1つめは色の使い方です。
画面を眺めると中央に数字の範囲と色を分類分けしているのが目に入ります。
文字を読んでみると数字の範囲によって、メリットデメリットが大きく分かれています。
- 90~100はフェアプレイポイント報酬あり
- 80~89はフェアプレイポイント報酬なし
- 60~79はランクマッチ参加禁止
- 0~59はスタンダードバトルのランダムマッチ参加禁止
ただ、恐らく多くの方は文字を読む前に色を見た時点でなんとなく色の分けされている意味を推測して文字を読んだのではないでしょうか。
上から順に、緑、水色、黄色、朱色と並んでいます。
これが仮に色が付いておらず箇条書きになっていると、文字を読み内容を理解して良し悪しを判断することになります。
色があることでメンタルモデルが働き、見たことない情報でも瞬時に役割が分かるかなと思います。
2:「優秀」というラベリングの工夫
もう一つは「優秀」というラベリングの工夫です。
正直なところ、90~100は開発側がユーザーに求める基本的な振る舞いであり、ある意味では「標準」的とも言えます。
しかし、ここでの評価は世間一般にあるような相対評価ではなく絶対評価にすることが可能です。
なので、仮に多くのユーザーがこの帯域に居たとしてもそれは「平均」ではなく「優秀」というラベルリングをするが可能です。
行動分析学的に人間は自分にとって良いとされる行動を強化します。
例えば、ゲームから「優秀」と評価されることにより、自身が嬉しい気持ちになれば、ユーザーはその「優秀」という評価を得続けたい、という気持ちがはたらき、行動につなげられます。
「100」という数字だけではなく、「優秀」というラベリングをすることで、ユーザーの行動を強化、誘導しているのだと感じました。
3:報酬を見せる
3つめは高評価を得ることで獲得できる報酬を見せる点です。
画面下部には「フェアプレイポイントが90以上のとき、報酬をもらえます。」と記載され、報酬内容も表示されています。
報酬が得られることだけではなく、報酬をビジュアルで見せることでユーザーにインセンティブを獲得したいという心理に訴えかけているように見えます。
これも、ユーザーが高いフェアポイントを目指すモチベーションに繋がっているのだと感じました。
このようにマッチング調整をしていることをユーザーに見せ、自己評価と客観的な評価の差を埋めようとしているのは面白い試みだと感じました。
UIデザインの守備範囲は見た目を綺麗にすることだけではありません。
ユーザーにとってサービスをより良くする点も含まれていると考えます。
そういった意味で、ユーザーが快適にプレイできるようにマッチング環境を整えることもUIの一部とみなすことが出来ると考えたため、今回ご紹介させていただきました。
以上です。
快適なゲームマッチング環境を用意するための参考になれば幸いです。
このブログではこのようにゲームUIついて簡単にまとめて紹介しています。
他のゲームUIも紹介しているので、もし良かったら他の記事も見て行っていただけると嬉しいです。
権利者さまへ
以下はコンテンツ利用に関する認識の説明です。
「ポケモンユナイト」のガイドラインを確認したところ、ゲーム実況の配信、動画投稿に関しては許諾されている旨の記載はありました。
Pokémon UNITEの動画や静止画の利用に関するガイドライン | 『Pokémon UNITE』公式サイト
主な参照箇所を抜粋します。
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