こんにちは、ちょこです。
このブログでは「ゲームUIを見てみよう!」というテーマでゲームUIを紹介しています。少しでもゲームUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです!
ここでは過去プレイしたゲームをもとに、レビューに誘導するダイアログをデザインする際に参考になりそうな要素をまとめました。レビューに誘導するダイアログをデザインする際の参考になれば幸いです。
以下、目次です。
- 1:キャラグラフィックを表示
- 2:レビューボタンを目立たせる
- 3:ボタンには分かりやすいテキストを入れる
- 4:レビューを促すメッセージを表示
- 5:手書き風メッセージで世界観を活かすデザイン
- 6:報酬が獲得できる旨をアピール
- 7:星5つ並べて高評価を期待する
1:キャラグラフィックを表示
レビューを誘導するダイアログで最も目が引くのはキャラクターのグラフィックを表示している点です。面積が大きく、情報量も多いのが特徴です。
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グラフィック要素は主に以下の2つに分類できます。
- 専用グラフィックを表示
- 汎用的な立ち絵を表示
専用グラフィックを表示
レビューのダイアログには専用のキャラグラフィックやイラストが使用されていることがあります。
特に以下の特徴を持つイラストが見られます。
以下はレビューのダイアログに専用のグラフィックが採用されているタイトルの事例です。
汎用的な立ち絵を表示
一方で、汎用的な立ち絵を表示するタイトルもあります。
専用でグラフィックを用意するより、リソース数や開発工数が抑えられるメリットが考えられます。
以下は汎用的な立ち絵が採用されているタイトルです。
このようにグラフィックが表示される理由は様々だと思いますが、個人的にはユーザーにポジティブな感情を与え、レビューへの誘導、高評価を付けてほしいといった意図が感じられます。
2:レビューボタンを目立たせる
いくつかのタイトルではレビューボタンを目立たせ、視線を誘導しているデザインが見られました。
採用事例を見る限り、ボタンを目立たせる要素は主に以下の4つがあげられます。
- レビューボタンだけ配置する
- ボタンの色を目立つ色にする
- 押しやすさを考慮した位置に配置にする
- 他のボタンよりも大きくする
どの手法をどのように採用するかはタイトルごとの判断になります。
目立たせたい場合の参考までに。
- 「星になれ ヴェーダの騎士たち」
レビューボタンだけ配置し、黒背景に白ボタンで目立つ配色。 - 「アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism(シャニソン)」
背景に馴染まない色を採用し、ボタンを目立たせている。 - 「ヘブンバーンズレッド」
背景に馴染まない色を採用し、ボタンを目立たせている。 - 「ラストピリオド」
左右の指のどちらからでも押しやすいように画面中央に配置。
ボタンのサイズも周囲のボタンより、大きくデザインされている。 - 「アイドリッシュセブン」
左右の指のどちらからでも押しやすいように画面中央付近に配置(やや右寄り) - 「ディープインサニティ アサイラム」
ボタンの色は誘目性の高い赤色を採用
(ボタンに採用する場合、「削除」などの警告色に採用される文脈もあるので、一概に赤が目立つという話ではない点には注意)
3:ボタンには分かりやすいテキストを入れる
ボタンには「評価する」などの分かりやすいテキストが採用されていました。
ユーザーが何を判断すれば良いのか、文章を読まずにボタンだけ見れば良いため、認知コストが下がると考えます。
以下、タイトルとボタンの中に表示されていたテキストをまとめた表です。
タイトル名 | ボタンの中のテキスト |
星になれ ヴェーダの騎士たち | 評価する |
応援する | |
レビューする | |
レビューする |
4:レビューを促すメッセージを表示
レビュー誘導ダイアログにはレビューを促すメッセージも表示されています。
見た限り、レビューを促すメッセージは以下の2つに分けられます。
タイトル名 | メッセージ |
星になれ ヴェーダの騎士たち |
『星になれ ヴェーダの騎士たち』の感想を教えてください! |
アイドルマスター シャイニーカラーズ Song for Prism(シャニソン) |
プレイしていただきありがとうございます 「プロデューサーさん |
ヘブンバーンズレッド |
ヘブンバーンズレッドを |
ラストピリオド |
「今回のお話どうだったかな!? |
アイドリッシュセブン |
「マネージャー、いつもお疲れ様です。 |
ディープインサニティ アサイラム |
よろしければレビューに ありがとうございます!」 |
ポケットタウン |
よろしければ |
ビーナスイレブンびびっど! |
レビューしてほしいのじゃ! 「もしよかったらレビューをして |
ワンダータクティクス |
お知らせ ゲームを楽しくプレイしていますか? |
5:手書き風メッセージで世界観を活かすデザイン
グラフィックの中にメッセージを含めるタイトルもあります。
テキストで打ち込むタイトルがほとんどですが、中には手書き風メッセージに見せるタイトルもありました。
どのタイトルにも生かせる手法ではありませんが、アイドル界隈では手書きは一定の価値が認められており、世界観やユーザーにも歓迎される手法だと考えます。
補足:急に手書き風にしても「誰の手書き?」となりますが、アイドルの手書きという文脈があるため受け入れやすい
6:報酬が獲得できる旨をアピール
レビューを投稿する意思を示すと報酬が獲得できるタイトルもありました。
「レビューする」などのボタンを押し、ストアに遷移すると報酬が獲得できます。
どの程度の効果があるかは不明ですが、短期的なKPIの向上には寄与するかもしれません。
以下のタイトルで採用されていました。
7:星5つ並べて高評価を期待する
星を5つ並べるデザインもありました。
星5の評価を最初に見せることで、アンカリング効果によって星5を基準に評価を考えるように誘導しているのかな、と考えました。
以下のタイトルで採用されていました。
以上です。
タイトルによって取り入れやすいものに差はあると思いますが、レビューを誘導するダイアログをデザインする際に参考になれば幸いです。
このブログではこのようにゲームUIついて簡単にまとめて紹介しています。
他のゲームUIも紹介しているので、もし良かったら他の記事も見て行っていただけると嬉しいです。