ゲームアプリのUIデザイン

プレイしたゲームアプリのUIデザインに関して書き残します。毎日頑張って更新!

「うたわれるもの ロストフラグ」ルビが必要な場面とその理由をまとめてみました

こんにちは!ちょこです!

 

うたわれるもの ロストフラグ」読みづらい熟語にルビが振られていました。
どんなときにルビを振るのか、実例をもとに紹介してみます。

また、最後になぜルビを振るのかをまとめました。

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まず、どんな時にルビを振るのかについてですが、主に以下のような場面においてルビが振られていました。

 

 

1:一般的ではない熟語

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まずはアドベンチャーパートですね。
ここでは「俗伝-ぞくでん-」にルビが振られています。

難読…とまではいきませんが、日常であまり使われない言葉かなと思います。
このように、開発者の中でルールを決めてその単語にはルビを振る、というタイプです。

 

ちなみに会話ログの方にはルビは振られていません。

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2:固有名詞

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次は固有名詞にルビを振るケースです。

これは人名、地名が多いですがゲーム用語も忘れてはいけません。
ここでは「大いなる父-オンヴィタイカヤン-」とルビが振られています。

通常、漢字1文字に対してルビは4~5文字程度が最大ですが、ゲーム用語の場合は際限が無いのでその点では実装時に苦労する点かなと思います。
(ゲームに出てくる言葉だと、政-まつりごと-、慮-おもんばか-る、とかがルビ多い組)
 

 

3:注意事項

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あとはこのように、できるだけ多くの方に読んで欲しい情報にルビが振られています。
読めないことによって、ユーザーに不可逆的な不利益が生じるケースを出来るだけ避けようとするための取り組みの一つですね。

 

以上、

  1. 一般的ではない熟語
  2. 固有名詞
  3. 注意事項

…の3点にルビが振られていることを確認しました。

 

世界観を訴求したい観点から漢字を使うのは表現として一般的です。
日本語の場合、同じ音でも漢字の変換によって伝わり方も変わります。
しかし、読み方が難解であると、カジュアルなゲームではなくなってしまいます。

都度辞書を引くわけにもいきませんし、何より固有名詞もあります。

そういったわけでルビを振る必要が生まれてきます。 

 

また、読めない漢字があるからだけではなく「実況を考慮している」という可能性もあります。

昨今のゲームではプロモーションだけではなく、個人の趣味などで実況を行う方が増えています。 実況を聞いているとつっかえてしまったり、誤読して実況主が指摘されているシーンが見られます。

そういった場面はユーザーの期待結果とは異なります。

ですので、以前よりは漢字にルビを振るデザインが求められているのかもしれません。

 

まとめると、以下の3点がルビの有無に影響してそうです。

  1. 世界観を重視した熟語が使用される
  2.  固有名詞が登場する
  3. ゲーム実況を考慮している
  4. 広く伝える必要がある注意事項がある

こちらもルビを入れるかどうかを判断する際の参考になれば幸いです。

 

最後に、

戦国モノなどでは、後になって「ルビを入れて欲しい!」と言われるケースが想定されます。
どこまでルビを表示するかは仕様次第ですが、少なくともアドベンチャーパートには必要になります。UIデザイナーはルビが入ることを予め想定してデザインを組んでおくと後の修正が楽になります。

 

以上です。ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

 

過去に同じようにルビのデザインに関して書いた記事を紹介しておきます。

もし興味がありましたらどうぞ。