こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームのUIを見てみよう!」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
今回は「ポップリンクス」での色覚多様性対応の事例を紹介します。
ちなみに色覚多様性とは以下のようなものです。
UIをデザインする上では必要な情報かと思いますので、まずは存在だけでも覚えておいていただけると嬉しいです。
”色”の見え方は人それぞれ違う!?『色覚多様性』とは | メガネハット(株式会社アーバン)
色を感じる細胞、錐体細胞の働きによって様々な色を感じるわけですが、中には特定の錐体細胞の働きが弱い方や、機能していない方もいらっしゃいます。かってはそうしたことを『色盲』・『色弱』・『色覚異常』と言っていました。
ですが、実際には日本人の男性で5%、女性で0.2%(西欧の地域では9%も)おり、日常生活に大きな不便さもないことから2017年9月に遺伝学会の用語改訂で『色覚多様性』とも呼ばれるようになりました。
色覚多様性対応は2015年頃から徐々に浸透し始め、最近リリースされるパズルゲームを中心に対応されている割合が増えているように感じます。
「ポップリンクス」もジャンルはパズルゲームです。
該当の画面はこちらです。
このようにオプション画面の中に「色覚サポート」という項目が実装されていました。
どのようにサポートするかはゲームによって分かれるところですが、「ポップリンクス」の場合はパズルのデザインや色のパターンが2種類用意されていました。
タイプ1がデフォルトですが、やや質感表現があり、リッチな見た目になっています。
タイプ2の方は、質感表現が抑えめでシンプルな色合いになっています。
D型のフィルタで見てみるとこのような見た目になりました。
P型のフィルタで見てみるとこのような見た目になりました。
タイプ2の方が彩度が強く見えたり、色の濃淡が無い分ハッキリ見えるようになっているかと思います。
また、ゲームプレイ中は選択している色が光り、フチも光るような工夫がなされています。
光ることによって視線が誘導されますし、フチが光る分だけパズルが大きく見えるため、動的に目立つようになっています。
ちなみにP型はこんな感じです。
フチが光っている様子がより分かりやすく伝わるかと思います。
最初の方にも述べましたが、「ポップリンクス」のようなパズルゲームでは色覚多様性の対応オプションが用意されていることが多いです。
特に数字や文字といった情報が無く、色のみの情報でゲームをプレイする場合は重要になります。
「ポップリンクス」のようにオプションを用意することで、多くのユーザーがプレイしやすくなる確率が高まります。
以上です。
色覚多様性対応の実装を検討している方の参考になれば幸いです。