こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームUIを見てみよう!」というテーマでゲームUIを紹介しています。少しでもゲームUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです!
今回は「N-INNOCENCE-(エヌ・イノセンス)」(以降、エヌイノ)からADVパートでのグリッチ表現の事例をご紹介します。今まで多くのグリッチ表現の事例を紹介してきましたが、似た表現はあるものの同じ表現はありません。多くの事例を知ることで、オリジナルをデザインする際の参考にしやすいのかな、と思っています。
以下、主な特徴です!
シアン系の色調で統一
大きめの特徴から紹介していきます。
キャラクターのグラフィックを見ると、シアン系の色調で統一、走査線の追加が目に飛び込んできます。この辺りの要素は重要度が高いと考えられているのか、よく取り入れられているように感じます。
砂嵐のようなノイズ、色収差の表現は無く、情報を絞った見せ方になっています。
細かく明滅している
アニメーションで見るとこんな感じです。
キャラクター全体が細かく明滅していることが新たにわかるかと思います。
一定間隔で上から下にグラデーションが流れるアニメーションもグリッチ表現では王道でしょうか。ブラウン管をカメラ越しに表示すると表示されるアレですね。
時折大きく歪む
さらにアニメーションをよく見ると、時折画像が大きく歪むことが分かります。
キャラクターの表情が隠れるような位置は歪んでいないが、ユーザーの視線が集まりやすい顔付近を歪ませています。
画像を歪ませていることで通信が不安定な状況が表現されているように感じました。
この表現の面白いところは、実際に通信が不安定な状況なら歪まずにfpsが落ちるはずですが、そうはせず、それっぽい演出を採用していることです。
仮に定期的にfpsが落ちたら、ユーザーは演出ではなくバグだと感じると思います。
走査線の太さは不均一
よく観察してみると走査線の太さが不均一になっており、走査線のボケ具合も一定ではありません。
意図的か偶発的かは分かりかねるのですが、もし意図的に走査線の太さやボケ具合を変えているのであれば、デザインの意図はなんだろう…。
ブラウン管テレビの形状にもよりますが、画面が湾曲している場合、見た目の走査線の太さやボケ具合は微妙に変わるため、それを表現しようとしている…?
あるいは走査線の太さやボケ具合はよく見ないと気付かないため、ユーザーが無意識にアナログ感を感じ取るように仕込んだデザイン…?
デザインの意図についてはこれを作った人にしか分からなさそうですが、細やかな拘りが隠れているようにも見えました。
以上です。
ADVパートのグリッチ表現を模索する際の参考になれば幸いです。
このブログではこのようにゲームUIついて簡単にまとめて紹介しています。
他のゲームUIも紹介しているので、もし良かったら他の記事も見て行っていただけると嬉しいです。
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「N-INNOCENCE-(エヌ・イノセンス)」のガイドラインを確認したところ、以下の記載がありました。
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4.禁止事項
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