こんにちは!ちょこです!
今回は「聖闘士星矢 ライジングコスモ」にて、ヘルプにチャットボットが実装されていたので事例として紹介します。
ヘルプのデザインを考えている方の参考になればと思います。
まず、チャットボットについて簡単にお伝えします。
チャットボットとは…
「チャットボット(chatbot)」とは、「チャット」と「ボット」を組み合わせた言葉で、人工知能を活用した「自動会話プログラム」のこと。
チャットボットとは - 意味の解説|ITトレンドのIT用語集
とのことです。身近な例だと「Siri」のようなサービスですね。
画面としてはこのようなデザインです。
下部にメッセージを入力する欄があり、そこにワードを打つと関連する回答を返します。
UIデザイナーとしてどこに関与するかですが…
- 適切な返答が返せるか?
- キャラクターの性格が考慮されているか?
- ハラスメントにどう対処するのか?
- 遊び心があるか?
などでしょうか。それぞれ詳細を補足します。
適切な返答が返せるか?
「適切な返答が返せるか?」これについては機能の根本です。
ユーザーの問題を解決する手段がこのチャットボットの役割です。
なのでユーザーの問題を解決するために適切に機能する必要があります。
コンセプトとしてはGoogleの検索結果と似てるかも。
キャラクターの性格が考慮されているか?
「キャラクターの性格が考慮されているか?」これはIPならではの評価軸です。
このキャラクターならどのように回答するか、というのを熟知してユーザーの共感を得なければなりません。
そういった意味ではキャラクターのことをよく知る必要が出てきます。
評価軸が増えることにより開発の難易度は高まります。
ハラスメントにどう対処するのか?
「ハラスメントにどう対処するのか?」これについてはまだ対応が追い付いてないことで、これから急激に議論が進むのではないかなと感じています。
「Siriの利用が性差別主義者を増やす」国連の専門機関UNESCOが報告書公開 - iPhone Mania
これはサービスとして見られるだけではなく、企業姿勢として問われることにもなります。仮に社会的に問題となった場合も、罰則と言うものがなく、道徳的なものに議論が及ぶので解決するのがとても難しい話になります。
ゲームだと、似た考え方にDQのリネーム機能があります。
これはNGワードを名前にしようとするとNPCから警告を受ける仕様になっています。
これをより複雑にしたのがチャットボットです。
この時の返答の仕方によって企業の道徳や倫理といった姿勢が評価されることがあるので、その対応には十分な検討が必要になってきます。
※ちなみに貴鬼の場合は基本的に「分からない」で返します。
遊び心があるか?
「遊び心があるか?」についてはゲームはエンターテイメントなので、必要な評価軸だと考えます。
ユーザーはキャラクターの人格を認めているので、ゲームに必要なこと以外も問いかけたくなります。
例えば以下の様なものがあります。
「ありがとう」
「どういたしまして~」
ユーザーが質問に回答してくれたキャラクターに対して自然に出る言葉の一つです。
そういった時にキャラクター側が自然な返答をしてくれると好感を持ちます。
「良くやった」
「本当?ありがとう~」
こういった返答もあります。いくつか試しましたが、基本的にポジティブなワードに対する返答が多く用意されています。
「好き」
「あっ、あっ、ありがとうなぁ、おいらも君が好きよ~(*´ ∀`*)」
好意を伝えてみたところ喜んでもらえました。
顔文字があることによって開発者の年齢が滲み出ているのが趣深い。
「よろしくお願い申し上げます。」
「こちらこそよろしくね~」
挨拶にも対応していました。
「元気ですか?」
「おいらはとても元気だよ!」
元気だそうです。
「友達になって」
「おいらはもう君のフレンドになったじゃん~」
これはちょっと驚きました。
単純に「友達」では判定されなかったので、どういう仕組みになってるんだろう…。
「難しい」
「何が難しいのか?おいらが手伝いましょうか?」
単語を拾うケースもある様子。ちょっとカタコト。
「何歳?」
「おいらはもう8歳になったよ。」
8歳だったんだ。
「退院したい」
「流星が天空に閃いたとき、心の中でそっと願掛けをしてみてね。真心を込めればきっと願いが叶うよ。おいらもここで、お目当てが当たるように祈ってるよ!」
前半が8歳らしからぬ言葉と思ったけど、後半はどうやらガチャの話になっている。
どこかから覚えてきた言葉を使う辺りは8歳らしいと言えばらしいか…(無理筋)
「クリスマス」
「メリークリスマス!おいらはクリスマスプレゼントが欲しいな。大きいやつね。」
「12月25日は西洋の伝統的な祭日クリスマスだよ。彼らも家族と一緒に七面鳥を食べたり、プレゼントを贈ったりするんだ!おいらの分はあるのかな!」
脈絡なく「クリスマス」というワードを入れるほうもイカれてると思わなくもないが、兎にも角にも専用の返答はありました。
季節によってよく使われるワードが変わるのは確かにそうですが、開発中によく思いついたなぁ、という印象です。
「明けましておめでとう」
「明けましておめでとう。新しい年は心機一転して、いいことがたくさんあるといいね~~エヘヘ、お年玉はないの?」
クリスマスがあったということは当然お正月もあるだろうと思ったらありました。
遊び心はこんな感じかな。
あとはよく分からない機能も発掘したので紹介してみます。
「ええと、色を変える機能はないみたいだね。どうしてかな?聞いてみるから待っててね。」
何の色を変える機能なのか正体不明…。
「今のところ観戦機能はないんだ」
観戦機能があるのかな、と思って「観戦」で質問したけど、そっちは全く関係ない返答が来たので謎機能。
規則性はよく分からず。バグの可能性もありそうなので尚更分からず…。
他にもあるかもしれないので、挙動を確かめるのも良いかもしれません。
裏技を探してる感があって楽しかったです!
以上です。
繰り返しになりますが、チャットボットを実装する際、UIデザイナーとしては…
- 適切な返答が返せるか?
- キャラクターの性格が考慮されているか?
- ハラスメントにどう対処するのか?
- 遊び心があるか?
などを考慮して実装を考えてみるのが良いかな、と思います。
他にも気付いたら追記致します。
チャットボットの実装を考えている方の参考になれば幸いです。
「おやすみ」
「おやすみ、良い夢を~」
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