こんにちは!ちょこです!
「魂器学院」のエラーメッセージでゲームらしいUXライティングがあったので、事例として紹介します。
該当の画面はこちらです。
概要としては通信接続エラーですね。
エラーメッセージとしては以下のように書かれています。
魂器端末に接続失敗、ネット環境をご確認ください>_<
この「魂器端末」とはサーバーのことを指しているのだと思います。
念のためゲーム内における「魂器端末」の意味を確認するためにヘルプを探してみたのですがヘルプ機能自体が見つかりませんでした。
Googleでも検索したのですが、エラーメッセージの内容以上の情報は見つからず。
恐らく「魂器機器」はサーバーのことを指していると思うので、その前提で仮説を述べます。
まず、エラーメッセージの文末にある顔文字に注目します。
これの意味するところはシステムメッセージではなく、誰かの言葉として伝えようとしていると考えられます。
メッセージ内に顔文字を使用する例は中国で開発されたゲーム内でいくつか確認しました。
以下に具体的な例を紹介します。
▲「Food Fantasy フードファンタジー」
顔文字がなくてもメッセージに人格を与えることは可能かもしれませんが、顔文字を使うことにより、親近感を与える効果を狙ったのかもしれません。
メッセージに人格を与えたため、「サーバー」という単語を使うとメタ発言になってしまい、没入感を阻害させてしまいかねません。
「魂器機器」という世界観に準じた言葉を使うことにより、メタ発言を回避したのかな、と考えられます。
以上です。整理すると、
- 顔文字を使うことにより、親近感を与える効果を狙っている可能性
- 顔文字を使うことにより、メッセージの話者を想像させる効果
- 話者がメタ発言をしてしまうとゲームの没入感を阻害させてしまいかねないため、メタ発言を避けるテキストライティングにした
などを意図したのかな、と考えました。
ゲームの世界観を意識したエラーメッセージだと感じました。
ゲームUIをしていると、用語の一貫性を保つためであったり、世界観の監修のため、文章の中身を考えたり監修を依頼されることもあります。
そういった時に、今あるメッセージをより良くするためにはどういうアプローチがあるのかを考える必要があります。
そういった時の参考になれば幸いです。
ところでしばしば顔文字が使われるのはなんでだろう…。開発者の趣味なのか何かしらの根拠があるのか…。