こんにちは、ちょこです。
このブログでは「ゲームのUIを見てみましょう」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
今回は「逆転オセロニア」のサムネイルデザインの工夫を紹介します。
普段見落とされがちかもしれませんが、キャラクターを魅力的に伝えられるように丁寧に作られていました。
早速紹介しています!該当の画面はこちらです!
顔が分かりにくくなるようなパーツはサムネから除外していることが分かります。
うなじ(?)部分や、顔の奥に描かれている脚を消しています。
基本的には顔に被るようなエフェクトは消しているようです。
顔をよく見せるために顔に被っている弓を消すケースです。
身体の向きも見慣れる向きに回転させています。
恐らくその方が人間の脳が顔認証しやすくなるためであると考えます。
こちらも顔の前に被っている弓を消す事例です。
顔がよく見えるようになっています。
キャラの顔が分かりやすくなるように向きを回転させることもあります。
これはかなり大きく回転しており、ほぼ180度回転しています。
複数のキャラが配置されている場合はレイアウト調整が行われています。
お互いの顔が見えるように角度も調整されています。
遠近感を強調してメリハリを付ける場合もありました。
サムネイルになると奥に配置するキャラを少しだけ小さくしています。
キャラを反転するのもアリなようです。
コラボなどで使用する他社のIPはNGが出そう…。
左右非対称なデザインのキャラが多いけれど、キャラが反転されたからと言って誤認識されない限りは許容する、という考えなのかな…。
これは2人表示されて、片方だけ左右反転されているサムネイルのデザインです。
こちらは2人とも左右反転しているデザインです。
左右反転させたからといって、キャラが認識できなくなるようなことはないかと思います。
位置を入れ替えた上で、キャラクターを左右反転しているデザインもありました。
よく見ると銀髪キャラの髪の毛のサイズも小さくしています。
これは…担当したデザイナーのこだわりがうかがえる一品…。
髪の毛以外にもパーツの一部を小さくするデザインは他にも見られます。
こちらは笠のサイズや笠に付いているパーツのサイズを小さくしています。
赤いふさふさした部分とか差が分かりやすいですね。
冠の高さを低くするケースもありました。
こういうレタッチもあるんですね。
こちらは帽子を全体的に小さくして、高さも低くしています。
顔のサイズの比率と比較すると分かりやすいかもしれません。
あまりに大きな帽子のデザインの場合はガッツリ小さくしています。
大胆なレタッチですが、特徴は抑えられているのでキャラのイメージはそこまで大きく変わっていません。
口に咥えている棒の長さを短くすることもあります。
様々なデザインのキャラがあるので、レタッチの方法も様々です。
サイズ調整ではどうしようもないサイズ場合は削除しています。
このキャラの場合、口に咥えているラッパ(ホルン)を消しています。
身体の一部のサイズ変更の例もありました。
このキャラは角のサイズを小さくしています。
比較しないと分からない程度なので、これも許容されているようです。
髪の毛の微調整もありました。
結びの大きさが少し小ぶりになっています。
角と違って髪の毛は見慣れているせいか、少し印象が変わってくるように感じます。
髪型調整が許容されているせいか、大きくレタッチする場合もあるようです。
このツインテールのキャラの場合、髪の毛をバッサリとカットされています。
ここまでくると別キャラにも見えますが、他に似たデザインのキャラがいないので、記号としての認識はできると思います。
以上です。
「逆転オセロニア」の駒のサムネイルのデザインは単にキャラクターの顔をトリミングして配置するだけではありませんでした。
サムネイルにする際にここまでレタッチが入るゲームは多くはありません。
かなり丁寧に作られている部類だと思います。
ただ、キャラの顔をトリミングすれば良いわけではなく、
認識しやすいように顔を見やすくしている、という意図が感じられます。
キャラのサムネイルをデザインする際の参考になれば幸いです。