ゲームアプリのUIデザイン

プレイしたゲームアプリのUIデザインに関して書き残します。毎日頑張って更新!

「ドラゴンスラッシュ」キャラが訴求できない時の召喚画面デザインはこうする!

こんにちは、ちょこです。

 

このブログでは「ゲームのUIを見てみましょう」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。 

 

今回は「ドラゴンスラッシュ」の召喚画面のデザインを紹介します。

 

該当の画面はこちらです。

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アニメーションで見ると、以下のようになります。
左右からキャラクターがフレームインし、シームレスに召喚演出に繋がります。

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召喚演出はこちらです。
確認ダイアログを閉じると、そのまま召喚演出に繋がります。

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以上が演出の流れです。

さて、この「ドラゴンスラッシュ」の召喚画面で特殊なのは、

 

キャラを訴求する情報が全く無いこと

 

があげられます。

 

レアリティや強さを示すパラメータといった情報はもちろん、キャラクター名もなく、特定のキャラのグラフィックを大きく見せることもしていません。

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商品を購入する画面なのに、商品を訴求しないのは何故だろう…?

 

…と考えたのですが、恐らく「ドラゴンスラッシュ」のゲームシステムが理由です。

 

今の「ドラゴンスラッシュ」にはキャラクターごとのレアリティは存在しません。

また、キャラを強化する以外にもステータスを伸ばす手段があり、キャラクター単体での最大値と普段目にするキャラクターのステータスに乖離が出てしまいます。

 

つまり、レアリティやパラメーターといった、ユーザーに分かりやすい訴求ポイントが要素がなく、決め手に欠けることが考えられるのかなと思いました。

 

結果。こうなる。

オートチェス系のアプリの召喚もレアリティやパラメーターでの訴求はしていません。

例えば「Auto Brawl Chess: Battle Royale」の召喚画面はこのようなデザインです。

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こんな感じで、獲得量に差を付けることで訴求ポイントを設けています。

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「ドラゴンスラッシュ」の召喚も構造的にはこれと同じです。

召喚画面の説明にこのように書かれています。

 

召喚

ソウルとインフィニティカード、エル・ガイアの武器と鎧を獲得できます。

 

プレミアム召喚

プレミアム召喚では基本召喚よりも多くのカードと素材などを召喚できます。


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召喚画面(ガチャ画面)でキャラクターのパラメーター要素を訴求しているゲームは多くあります。

そういった要素などが訴求できない場合のデザインの参考になれば幸いです。

 

 

 

 

以下は余談です。

 

「ドラゴンスラッシュ」はキャラクター数は豊富に用意されています。

ですので、キャラクターのグラフィックを組み合わせて、複数のレイアウトのパターンを用意しています。

 


2021/6現在で確認できたのは5パターンです。

 

それぞれ

  1. 覚醒英雄:ハイドンの翼
  2. ボデン:イースター私掠艦隊
  3. 七大天使:七太子
  4. タイタン:覇王四天王
  5. 五大神威:アリア・ド・ガセス

というグループで分けられていました。
どういったレイアウトになっていたか紹介します。

 

覚醒英雄:ハイドンの翼

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ボデン:イースター私掠艦隊

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七大天使:七太子

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タイタン:覇王四天王

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五大神威:アリア・ド・ガセス

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こんな感じのパターンが用意されていました。
キャラクターの大きさを揃えて平等に扱うのではなく、群像劇のようなレイアウトになっているのが象徴的なデザインであるように感じました。

 

以上です。

改めて、キャラクターのパラメーターなどが訴求できない場合の召喚画面のデザインの参考になれば幸いです!