こんにちは！ちょこです！
このブログでは「ゲームUIを見てみよう！」というテーマでゲームUIを紹介しています。少しでもゲームUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです！
今回は「&0（アンドゼロ）」、（以下、アンゼロ）のサウンド設定のデフォルト値を紹介します。
BGM、SE、VOICEの音量が異なる
まず目に留まったのは「アンゼロ」のサウンド設定のダイアログを開いた際、BGM、SE、VOICEで異なる音量レベルがデフォルト値になっていた点です。
値の比率としては1：2：4となっており、キャラクターボイスの音量レベルが最も大きく設定されています。
「アンゼロ」は魅力的なキャラクターが多く登場するゲームです。サウンドの中でも特にキャラクターのボイスを強調したい、という意図が感じられました。
デフォルト効果が活かせそう
このようなデフォルトの値が設定されている背景も考察したいと考えます。
私が今までプレイしてきたソシャゲはどれも同じ値が設定されていることがほとんどであったと記憶しています。
人間のバイアスで「デフォルト効果」と呼ばれるものがあります。
これは以下の様な効果を指しています。
デフォルト効果（default effect）とは、人間の意思決定や選択が最初に設定されている初期値（デフォルト）に影響されるという心理的傾向のこと。変える必要のないものに対して思考エネルギーの消費を回避しようとしたり、現状からの変化を「安定の損失」と認識したりする「現状維持バイアス」などによって、初期値を受け入れるという傾向である。
企業が顧客の意思決定をできるだけ期待するものへと誘導する際の手法「ナッジ」の一つとして利用されている。例えばサービスプランを申し込む際に、任意だが利用可能なオプション項目がデフォルトで選択されている場合、それを受け入れやすいという例が挙げられる。電子機器の初期設定やメールマガジン受信への同意、契約の自動更新などがある。
つまり「デフォルト効果」によると、ユーザーはデフォルトの音量レベルを変更しない性質があると考えられます。
この「デフォルト効果」を利用することでキャラクターの声をよく聴かせたい、という意図をより強化する可能性が考えられます。
細かい部分と感じるかもしれませんが「アンドゼロ」ではデフォルト値まで考え抜くことで、ゲームの魅力をより高めようとする意志が感じられました。
UIデザイナーがゲーム中のすべてのデフォルト値を管理することはないかと思いますが、デフォルト値を意識することで、ゲームの魅力をより高められる可能性はあるのかもしれません。
以上です。
サウンド設定のデフォルト値を検討する際の参考になれば幸いです。
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