こんにちは、ちょこです!
今回、私が購入した書籍の中からゲームUIデザイナーさん向けに紹介する書籍はこちらです!
「となりのヘルベチカ」
欧文書体に興味を持つきっかけを作る新しいアプローチ?
「となりのヘルベチカ」は欧文書体を擬人化させた4コマ漫画です。
かなり異色な立ち位置の漫画だと感じました。
読んでみた感想としては、ゲームUIデザイナーとして何に役立てるかが結構難しいかもしれません。というのも、主に漫画で取り上げられているのは以下の3点です。
- その書体の特徴
- 使われ方・採用例紹介
- 小ネタ
個人的には知識欲が満たされるとは思いますが、紹介されている書体が25書体、それぞれ2~6本の4コマ漫画で紹介されているため、かなり情報を省略する構成になっていると感じます。
読み物として見た場合、情報量がかなり薄いため、詳しく知りたい方は結果的に専門書籍をあたることになると思います。
活字が苦手だったり、これまで欧文書体について全く考えたことが無かった人なら新鮮に映るのかもしれません。例えば、有名ブランドの使用例が頻繁に紹介されているため、興味を持つきっかけにはなると思います。
欧文書体を知り知識欲を満たしたい、という方よりは、純粋に擬人化モノとして楽しむ人向けの書籍なのかもしれません。
欧文書体の書籍は専門的で間口が狭いものが比較的多いように感じていたため、このような門外漢に向けた書籍を入り口とすることで、欧文書体を身近に感じる方も出てくると面白そうです。
参考文献
自分用のメモに日本語の参考書籍を載せておきます。
見た感じ電子書籍版は無さそう…!
- ローマ字印刷研究―紀田順一郎セレクション (HONCOレアブックス)
- The Helvetica Book ヘルベチカの本
- 欧文書体―その背景と使い方 (新デザインガイド)
- 欧文書体 2 定番書体と演出法 (タイポグラフィの基本BOOK)
- フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?
- 復刻版 欧文活字―付録・タイポグラフィ習作1942 My Typography
- ボドニ物語―ボドニとモダン・ローマン体をめぐって
- 美しい欧文フォントの教科書
- タイポグラフィの変遷とデザイン
- 欧文活字 : 歴史と書体 : 生き残りの研究
- 文字の歴史 (「知の再発見」双書)
- 街で出会った欧文書体実例集 -THE FIELD GUIDE TO TYPOGRAPHY
- 西洋活字の歴史:グーテンベルクからウィリアム・モリスへ
リンク
以上です。
他の書籍も以下にまとめています。良かったらこちらもご覧ください。