こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームUIを見てみよう!」というテーマでゲームUIを紹介しています。少しでもゲームUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです!
今回は「トライブナイン」のエレベーターの操作パネルのUIをご紹介します。現実のデザインを丁寧に取り入れ没入感を高めつつ、不必要な情報を省いたデザインです。
ひとつひとつ丁寧に作られててすごい!
以下、目次です。
没入感を高めるデザイン
「トライブナイン」ではエレベーターを操作する際、操作盤を模した専用のUIが表示されます。
UIの汎用性は低いと思われますが、序盤は頻繁に見る画面なので、没入感を高めるためにデザインの優先度が高いと判断されたのかもしれません。

▲エレベーター操作時の画面
具体的には、以下の3つの理由によって没入感高く感じました。
- ボタン配置が自然
- 読まれない文字も丁寧に扱う
- 階数がドットフォント
それぞれ補足します。
1:ボタン配置が自然
エレベーターのボタンの配置を見ると、日本エレベーター協会で推奨されている、いわゆる千鳥配列が採用されています。
エレベーターのボタンについての豆知識5選 | キャンセル方法や非常用ボタンを押したらどうなる?などもご紹介

▲千鳥配列の操作盤
ゲームUIであれば一列に並べても差し支えないはずですが、
現実世界と同じ設計思想が採用されているため、「今、エレベーターを操作しているぞ」という没入感の維持に貢献していると感じました。
ちなみに千鳥配列が推奨されている理由はAI(Gemini)によると以下の通りです。
設計思想の違いの把握の参考までに。
「千鳥配列(ちどりはいれつ)」とは、文字通り、鳥の千鳥が歩くように、上下左右にまっすぐ揃えず、互い違い(ジグザグ)に配置することを指します。
エレベーターのボタンに千鳥配列が採用される主な理由は、利用者の操作性とアクセシビリティの向上にあります。
特に以下の点が挙げられます。
- 視認性と操作性の向上
- ボタン間の識別性
ボタンが一直線に並んでいると、特にたくさんの階がある場合、目的のボタンを見つけにくかったり、隣のボタンと押し間違えたりする可能性があります。
千鳥配列にすることで、ボタン同士に適度な間隔が生まれ、個々のボタンが認識しやすくなり、押し間違いを減らすことができます。- 指の動きの効率化
指が上下だけでなく、左右にも少し動かすことで、よりスムーズに目的のボタンに到達しやすくなります。
特に多くの階層がある場合、縦に長く並べるよりも、千鳥配列にした方が全体の高さが抑えられ、利用しやすいこともあります。- ユニバーサルデザインへの配慮
- 省スペース化
多くの階層があるビルでは、ボタンの数が多くなります。
千鳥配列にすることで、限られた操作パネルのスペースに、より多くのボタンを効率的に配置することができます。
これにより、操作パネル全体をコンパクトに収めることが可能になります。
ただし、エレベーターのボタン配列には、千鳥配列以外にも「N字型方式」(数字の上下を優先し、ジグザグではなく、数字が小さい順に下から上へ表示する)などがあり、メーカーや機種によって採用されている方式は異なります。
2:読まれない文字も丁寧に扱う
操作盤をよく見ると、左下に定員と積載の数字が小さく表示されています。

▲定員15名 積載1000kg
これらの数字が正しいか確認してみたところ、現実世界の基準に則っているように思えました。
例えば、東芝エレベータの同サイズを確認したところ、この数字と合致しています。
早わかり寸法図解|設計事務所様向け 設計お役立ちページ|東芝エレベータ株式会社
この資料を見ると、「トライブナイン」のエレベーターの大きさはおそらく1600×1500 mmで、車椅子の人が乗っても中で回転できる程度の大きさだということも分かります。
このように、一般的に読まれない文字であっても、ひとつひとつの情報を丁寧に扱うことで、没入感に貢献していると感じました。
3:階数がドットフォント
階数表示のフォントが、ドットマトリクスディスプレイを模したデザインが採用されていました。
これも没入感を高めているデザインだと感じます。

▲ドットマトリクスディスプレイを模したフォント
このUIはエレベーター界隈ではインジケータ(またはインジケーター)と呼ばれているようです。色はユニバーサルデザインが意識され、ややオレンジになっているのも印象的です。
フィクションのデザイン
ここまでリアリティの話をしましたが、多くのフィクションもあります。
例えば…
- 移動可能なフロアしか表示されていない
- 開閉ボタンがない
- オペレーターに繋がる通話ボタンがない
…などでしょうか。
詳しい人から見た場合、恐らく他にも現実世界の操作盤と異なるUIになっているかもしれません。
ゲームの世界観においては不必要だったり、ユーザーに誤解を招くような情報は省くなど、表示する情報の取捨選択をした上で、残した情報をブラッシュアップしています。

▲フィクションな操作盤
以上です。
ゲーム内にエレベーターの操作盤のUIを取り入れたい時などの参考になれば幸いです。
このブログではこのようにゲームUIついて簡単にまとめて紹介しています。
もし良かったら話のネタ程度に他の方に紹介していただけると嬉しいです。
権利者さまへ
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「トライブナイン」のガイドラインを確認したところ、以下の記載がありました。
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