こんにちは、ちょこです!
今回はゲームUIデザインの参考になりそうな書籍を紹介します!
「売れるゲームのUI/UX 制作現場の舞台裏」です!
未経験者から経験者までおすすめ!
おすすめしたい対象ですが、
「ゲームUIの業務内容が分からない!」という未経験者の方から、
「他社はどういった開発をしているのか?」など気になる経験者の方までオススメしやすい書籍です!
本の内容は開発現場の事例共有!
本書の主な内容としては、開発現場での事例共有です。
雑誌やweb記事でも稀に見かけますね。
ただ、発売が2015年9月1日であるため、技術や表現のトレンド、参考データなどは古いものになります。
ソフトウェアやUIの技術的、知識的なことではなく、
ゲームUIデザイナーの開発現場では、どのように思考してUIデザインをしているのか
という部分を中心に読むと良いかな、と思います。
ゲーム画面を多数掲載!
おすすめしやすい理由の一つにカジュアルさがあります。
全ページカラーで写真や図が多く掲載されています。
文章も難しい用語の使用は避け、初心者の方にも読みやすい構成になっています。
この書籍で紹介されているタイトルは以下の通りです。
ソーシャルゲームは以下の4例
- 「白猫プロジェクト」
- 「にゃんこ大戦争」
- 「ぼくらの甲子園!ポケット」
- 「モンスターストライク」
コンソールは3例
- 「ファイナルファンタジー14」
- 「D4:Dark Dream Don't Die」
- 「フェアルーン」
アーケードは2例
- 「戦国大戦」
- 「ガンスリンガー ストラトス2」
この中でも特に「ファイナルファンタジー14」の事例はかなり読み応えがあります。
アーケードから3DSまで様々なハードが取り上げられているのも良いですね。
ゲームUIはリリースするプラットフォームが変わることによって、見た目の表現が変わるところはありますが、思想の部分はほとんど変わりません。
複数のハードの事例を見ることによって、多角的な視点や価値観が得られます。
最近だと、スマホとPCのマルチプラットフォーム化も進んできています。
そういった時の参考にもなるかもしれません。
事例に基づく総括はゲームUIならでは!
総括の部分の情報は面白いです。
- 定番UIを活用する
- 情報整理の方法を検討する
- ユーザーの声を重視する
- 違和感を利用する
- 無駄を削ぎ落とす
- 作業の効率を上げる
- ユーザー第一主義
この総括を見て気づくかもしれないが、技術的なことではなく、概念や思想、心構えのような内容が並んでいる。
なかでも「定番UIを活用する」というのが一番最初にあるのが興味深いです。
これはユーザー目線で言うと「メンタルモデルを利用しよう!」という意味に捉えられます。
このメンタルモデルというのはユーザーの中で常に変化するものです。
普遍的な定番というのは少ないです。
ゆえにゲームUIデザイナーはとにかくたくさんゲームをプレイする必要があります。
Web記事でも補える
「売れるゲームのUI/UX 制作現場の舞台裏」の特徴を整理すると
- 開発現場の事例が紹介されている
- さまざまなハードの事例が掲載されている
- 未経験者でも経験者でも読み応えがある
- 心構えや思想といった概念が学べる
- 具体的な知識、技術などは扱わない
などが挙げられます。
主な内容は事例共有です。
トレンドから時間が経ってしまっていても学べるものはあります。
もし、発売から時間が経ってしまっていることにより、情報の価値がないのではないか、と思っている方がいたら一度目を通してみても良いのかな、と思います。
ただ、事例共有などはwebにもよくあるので、そういった記事を普段からよく読んでいる方は発見は少ないかもしれません。
とはいえ、未経験者はもちろん、経験者の方も幅広く知識を得ることは大切なので、オススメしたいと思います。
私も買いましたー!
他の書籍も以下にまとめています。