こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームのUIを見てみよう!」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
今回は「ロマンシング サガ リ・ユニバース」、通称「ロマサガRS」のモーション確認画面の名前の付け方について紹介します。
該当の画面はこちらです。
この画面は「芸術の都ファーゴ」です。
この画面の中には以下の2つの機能が内包されています。
- ダンスホール
- コンサートホール
今回紹介するのは「ダンスホール」です。
ヘルプによると「ダンスホール」は以下のように紹介されています。
なるほど、分かりやすい。
ダンスかどうかは置いといて、なんとなくやることが伝わってきます。
そして中に入るとこんな感じの画面になります。
画面上部にドットのキャラクターがプレビューされ、画面下部には「歩き(前)」「歩き(横)」などのボタンが並んでいます。
いずれかのボタンをタップすると、それに対応したアニメーションが表示されます。
「技・術」のタブを選択すると、習得している技を表示することができます。
以上が「ダンスホール」について、大まかな紹介です。
このように、キャラのモーションやボイスなど、ゲーム内のリソースをプレビューする機能はよくあります。
ただ、見せ方が「ダンスホール」としているのが興味深いです。
興味深いと具体的に感じている点は以下の2点です。
以下、それぞれ補足します。
1:「ダンスホール」としていること
画面名を「ダンスホール」とすることで、ユーザーは自然とキャラクターに様々なモーションを取らせようと試みます。なぜなら「ダンス」だから。
これによってユーザーは、モーションを選び、組み合わせる楽しさが得られると考えられます。
仮に「モーション再生機能」という画面名であれば、ダンスと言うメタファが得られず、システム的にキャラクターのモーションを表示する機能で終わっていたかと思います。
「ダンスホール」とすることで、ビジュアル面を含めてユーザーにどういった情報を伝えたいか、ということが定まるように感じました。
モーション専用のプレビュー機能を用意していること
モーション専用のプレビュー機能を用意していることも興味深いです。
というのも、モーションはキャラクターに紐付いているため、キャラクターの下位階層に配置する考え方もできます。
あるいは、図鑑のような専用の画面を用意し、グラフィックを含めてプレビューはそちらにまとめてしまう考え方もできます。
例えば「魂器学院」では音楽や映像を確認できる場所を「図書館」や「放映所」などと表現し、ゲームの世界観に沿うようにデザインしています。
これと似た考え方ではあると思いますが、キャラモーションについては見たことがなかったかもしれません。
その結果、「ロマンシング サガ リ・ユニバース」では浅い階層にキャラモーションのプレビュー機能を設置することが出来ています。
浅い階層にモーション専用の画面を用意している、ということで開発側としては非常に強く訴求したい要素であることが伺えます。
以上です。
キャラモーションのプレビュー機能、通称「ダンスホール」画面についての特徴と機能紹介でした。
画面名を検討する際にユーザーに伝わりやすい名前を付けることも大事ですが、没入感を意識するのであれば、メタ的な名前ではなく、ゲームの世界観に沿った機能名を検討することも良いかもしれません。
世界観を意識した画面名を考えたい時の発想の参考になれば幸いです。
ロマンシング サガ リ・ユニバース | SQUARE ENIX
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ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI
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