こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームUIを見てみよう!」というテーマでゲームUIを紹介しています。少しでもゲームUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです!
今回は「この悪い子猫ちゃんめ!」、通称「わるこね」における会話シーンのカメラ演出の事例をご紹介します。
このデザインにより、以下の特徴があるように感じました。
- 一人称視点のカメラが固定式から移動式に変化することで、新しい表現になっている(新奇性)
該当の画面はこちらです。
最初はよくある会話シーンだと思っていました。
画面中央にキャラクターが表示されて、演技する系の画面デザインですね。
©2021 xeen Inc.
会話を続けていくとキャラクターがプレイヤーに近づきます。
これにより見ている画面はプレイヤー自身の視点であることが強く意識されます。
©2021 xeen Inc.
更にキャラクターに手を引かれてカメラが動きます。
右手の方に身体を向き直し、画面の奥に進んで行きます。
©2021 xeen Inc.
アニメーションで見るとこんな感じです。
急に固定カメラから移動カメラに切り替わっているのが驚きです。
©2021 xeen Inc.
一人称視点のカメラが固定式から移動式に変化することで、新しい表現になっている
やっていることは既存の技術の組み合わせで高度なことはしていないのですが、ソシャゲの会話シーンには珍しい斬新な手法になっています。
通常、会話シーンの実装する場合、スクリプトで制御できるように作ろうと考えると思うのですが、「わるこね」の会話シーンは汎用性は重視していない作り方になっている気がします。
故にこういった表現にチャレンジできたのかな…?
どういう実装になってるんだろう…これ。
さて、このカメラの演出ですが、UIとしては没入感、新奇性などが評価軸のように思えます。もう少し具体的に言語化すると以下のような表現に注目しました。
- キャラクターに手を引かれることで没入感が高まる
- 不意に遠近感が強調され、視聴者に驚きを与えている
主観ですが、平面だと思っていたものが立体になって動くと、一種のだまし絵のような錯覚を起こし、面白いと感じることがあるので、その感覚に近いのかもしれません。
開発会社の開発実績を見たところ、最近はVR系のサービスを開発していたようです。
もしかするとそういった実績から、VRのような没入感の高い斬新な表現をするに至ったのかもしれません。
動画はTwitterに投稿してあります。
音声アリだとまた一層の没入感があります。良かったら確認してみてください。
動画で見るとこんな感じです。急にVRみたいな表現になって驚きました。(画質悪いのは私の端末のスペックが低いからです)#わるこね #ゲームUI pic.twitter.com/cwX5nCM584
— ちょこきなこ@ブログ「ゲームアプリのUIデザイン」 (@UI42796360) 2022年6月14日
まとめ
短いですが、まとめると「この悪い子猫ちゃんめ!」の会話シーンのカメラ演出の事例について感じたことは以下の1点です。
- 一人称視点のカメラが固定式から移動式に変化することで、新しい表現になっている(没入感・新奇性)
他にも気付いた点があれば、コメント欄にて教えていただけると嬉しいです。
以上です。
会話シーンのデザインを検討する際の参考になれば幸いです。
このブログではこのようにゲームUIついて簡単にまとめて紹介しています。
他のゲームUIも紹介しているので、もし良かったら他の記事も見て行っていただけると嬉しいです。
権利者さまへ
以下はコンテンツ利用に関する認識の説明です。
「この悪い子猫ちゃんめ!」のガイドラインを確認したところ、権利者の株式会社ジーンの公式HPにて、SNSやwebサイトへのゲーム画像の投稿は許諾されている旨の記載がありました。
コンテンツ利用ガイドライン | この悪い子猫ちゃんめ!(わるこね)
主な参照箇所を抜粋します。
素材の使用について
< 画像について >本サービス内で使用されている画像(スクリーンショットを含む)については、WebサイトやSNSへ投稿いただいても構いません。 また、非営利目的の場合に限り、本サービスを題材としたWebサイトをご制作いただいても構いません。画像のリサイズや編集、加工も認めます。ただし、本サービス内で使用されている画像を利用される場合は、各々の画面の一部、もしくは下部に、必ず以下のコピーライトを明記してください。
©2021 xeen Inc.
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