こんにちは、ちょこです。
Appleの『ヒューマンインターフェイスガイドライン』を元に振り返り用の小テストを作成しました。知識の棚卸の参考になれば幸いです。
今回は「アクセシビリティ編」です。全5問です。
Q1:ヒューマンインターフェイスガイドラインでは、およそ何人に1人の割合で日常生活やデバイスの操作方法に何らかの影響を与えるような障がいを抱えているとされている?
- 7人に1人
- 10人に1人
- 20人に1人
答え:
1. 7人に1人
補足:ヒューマン
インターフェイスガイドラインの
アクセシビリティのページによると「7人に1人」に何かしらの障がいを抱えているとされています。
およそ7人に1人のユーザは、日常生活やデバイスの操作方法に何らかの影響を与えるような障がいを抱えています。人が障がいを負う可能性は常にあり、その期間や深刻度はまちまちです。例えば、転んで手首をけがしたり、喉の使いすぎで声が出なかったりするいわゆる状況的障がいは、ほとんどのユーザが経験しますし、さまざまな場面でデバイスを操作する方法に影響が出る可能性があります。
Q2:ヒューマンインターフェイスガイドラインでは、タッチスクリーンデバイスにおいてヒットターゲットの大きさはどの程度必要だと書かれている?
- 44x44ポイント以上
- 55x55ポイント以上
- 66x66ポイント以上
答え:
1. 44x44ポイント以上
補足:ヒューマン
インターフェイスガイドラインの
ボタンとコントロールの項目によると、タッチスクリーンデ
バイスでは、ヒットターゲットの大きさは44x44ポイント以上である必要があると書かれています。
例えば、タッチスクリーンデバイスでは、ヒットターゲットの大きさが44x44ポイント以上である必要があります。visionOSでは、コントロールを配置する際に、それらの中心間が60ポイント以上になるようにしてください。細かい動作に限界のあるユーザでもアプリを快適に操作できるようにするには、ヒットターゲットをさらに大きくする必要があります。プラットフォームを問わず、操作するコントロールが小さすぎるとユーザはストレスを感じるかもしれません。これはポインタを使っている場合であっても同じです。
- 視覚的インジケータ
- ピクトグラム
- アイコン
答え:
1. 視覚的インジケータ
補足:ヒューマン
インターフェイスガイドラインの
ボタンとコントロールの項目によると、リンクにカラー以外に視覚的インジケータ(アンダーラインなど)を追加すると書かれています。
リンクにカラー以外の視覚的インジケータ(アンダーラインなど)を追加する。リンク部分のカラーを変えるのはよい方法ですが、見分けるための視覚的インジケータがカラーのみであると、色覚異常のあるユーザや認識機能障がい、状況注意障がいのあるユーザは違いに気付かない可能性があります。
Q4:ヒューマンインターフェイスガイドラインが、カラーの組み合わせのみで2つの状態や値を区別する手段をNGとしているのはなぜ?
- 色覚に障がいのあるユーザの多くは区別が難しく感じるため
- モノクロの端末では正しい色が出力されないため
- 色の意味が正しく伝達されないため
答え:
1. 色覚に障がいのあるユーザの多くは区別が難しく感じるため
補足:ヒューマン
インターフェイスガイドラインの
カラーとエフェクトの項目によると、カラーの組み合わせのみを2つの状態や値を区別する手段としないと書かれています。
カラーの組み合わせのみを2つの状態や値を区別する手段としない。色覚に障がいのあるユーザの多くは、青とオレンジの区別を難しく感じます。ほかにも問題があるのは、赤と緑、赤と黒、グレイと赤、グレイと緑の組み合わせです。状態や値をカラーの組み合わせで伝達する方法に重要な意味がある場合でも、あらゆるユーザが情報を知覚できるように追加の視覚的インジケータを含めてください。例えば、オフラインかオンラインかを示す場面で、赤と緑の円を使う代わりに赤い四角と緑の円を使うのも一案です。色覚の障がいに関連する検査を行えるツールを備えた画像編集ソフトウェアもあります。
Q5:ヒューマンインターフェイスガイドラインにて、アニメーションはユーザ体験に必須でない限り使用しない、と書かれている理由は?
- アニメーションを見ると気が散ったり、めまいや吐き気を感じたりしがちなユーザを考慮しているため
- バッテリーの消耗を気にするユーザを考慮しているため
- Appleのブランドイメージを考慮しているため
答え:
1. アニメーションを見ると気が散ったり、めまいや吐き気を感じたりしがちなユーザを考慮しているため
補足:ヒューマン
インターフェイスガイドラインの
モーションの項目によると、ズーム、サイズ調整、回転、周辺の動きなどのエフェクトも含め、アニメーションを見ると気が散ったり、めまいや吐き気を感じたりしがちなユーザに考慮している旨が書かれています。
アニメーションはユーザ体験に必須でない限り使用しない。基本的に、アニメーションが一切なくてもユーザが使えるアプリにします。
「視差効果を減らす」がオンのときはアニメーションの動きを抑える。ズーム、サイズ調整、回転、周辺の動きなどのエフェクトも含め、アニメーションを見ると気が散ったり、めまいや吐き気を感じたりしがちな場合、ユーザは「視差効果を減らす」をオンにできます。この設定がオンになったら、問題を引き起こすことが分かっているアニメーションをアプリ側でオフにするか減らす必要があります(詳しくは、動きに応じたレスポンシブデザインを参照してください)。重要な情報を伝えるために使用しているアニメーションが問題になるかもしれない場合は、アニメーション以外の代替手段を設計するか、またはアニメーションの動きを抑制することを検討してください。