こんにちは、ちょこきなこです。
「妖怪ウォッチメダルウォーズ 」にフィルタがソートのみで、抽出がないことにびっくりしました。今時シンプルなフィルタ機能は珍しいので考察と紹介をしてみます。
シンプルなフィルタ機能で困らないの?
フィルタ機能がシンプルだと不便に感じないのか疑問があります。というのもソシャゲは情報の種類と扱う対象の数が多いので、目的の対象を見つけようとしたら細かい設定をする必要があります。
実際の画面はこんな感じです。
抽出はなくソートのみのフィルタです。
ソートはレベル順、ランク順、獲得順、タイプ順の4つがあります。
レベル順は今育てている妖怪を選ぶ時に便利です。
ランク順は次に育てる妖怪を選ぶ時に便利です。
獲得順は今手に入れた妖怪を選ぶ時に便利です。
タイプ順は…使い所がよく分からず。
タイプ順を選択すると攻撃→防御→バランス→弱体→支援→回復の順でソートされます。これが具体的にどう便利になるのかが分からなくて…。
例えば、攻撃型の妖怪を選びたい時に便利なんです!って話であれば、それはソートではなくて抽出の方が良くないか?って思えるんですよね。
タイプ順にするとこんな感じの並びになります。
これでタイプ順に並んでるって分からないのもつらい…。
タイプ別の抽出は便利だと思うのですが、タイプ別の並び替えの利便性はよく分からず…。
フィルタが複雑になりがちな理由
こういった不満が簡単に出るのがフィルタ機能の困ったところ…
フィルタ機能の利便性を高めると、最終的には手持ちの情報が多くて、その情報を把握しているようなヘビーユーザー向けになりがちです。
フィルタ機能を簡易にすると対象をみつけるまでの時間がかかったり手数が増える傾向があります。上級者になるほど手持ちの情報を把握していたり、フィルタ機能を使った経験が多いので機能を十分に使いこなせます。
フィルタが多機能になっても上級者はさほどストレスにならないので、フィルタ機能が便利にならなければ結果的に対象を見つけるまでの手数がかかるストレスだけが残ります。
その結果、ゲームをやり込んでいる上級者ほど複雑な機能を提案しがちです。開発側もやり込んでいるユーザーの意見であれば…と提案を受け入れ、フィルタ機能は多機能化、複雑化していきます。
シンプルに保つには鉄の意志が必要
このように、ゲームをやればやるほどフィルタ機能に関して不便さを感じる場面は増えてきます。
ですので複雑にする方が圧倒的に楽なのですが、ここまでシンプルなフィルタにしているのは、カジュアルゲームにするぞ、という強い意志を感じました。
まとめ
それでは今回のまとめです。
フィルタ機能はゲームをプレイすればするほど複雑化していきます。UIを複雑にしてしまうと直感的に難しいゲームに見えてしまいます。
妖怪ウォッチは年齢層が低いユーザーをターゲットにして人気を博したIPです。
開発のインタビュー記事でも「現状では,小学校高学年から中学生ほどをターゲットに据え,システムを構築しています。」
誰でも楽しめる手軽さと,ゲームとしての奥深さを両立した「妖怪ウォッチ メダルウォーズ」開発者インタビュー - 4Gamer.net
と、あります。
フィルタ機能がシンプルなのはきちんとターゲットを定め、一貫したデザインコンセプトに則ってデザインしているからだと推測します。
この選択の良し悪しは分かりませんが、一貫したデザインコンセプトは見ていて美しいな、と思います。