こんにちは!ちょこです!
「スタースマッシュ」のスタンプ機能のデザインがちょっと変わったアンチパターンであったので事例として共有してみます。
該当の機能が使える画面はこちらです。
分かりやすいようにスタンプ部分を大きくします。
見て分かる通り、スタンプに文字が描かれていません。
スタンプに文字が無いこと自体は別に良いのですが、実はボイスが流れる実装になっています。
文字が表示されておらずボイスが流れる実装により、デザイン面でいくつかデメリットが出てきてしまっています。
文字が描かれていないことによるデメリットは以下の3つです
- どういったボイスが流れるかわからない
- ボイスが流れることについて、ユーザーが事前に予測できない
- 耳が不自由な方は音声による情報が受け取れない
などです。
1:どういったボイスが流れるかわからない
例えば「頑張って!」といったメッセージを送りたい場合、以下のどれから選んで良いのか分かりません。
そもそも送りたいメッセージが選択肢の中にあるのかも分かりません。
ですので、結果的にスタンプを送ることを躊躇したり、送りたいと思えなくなります。
2:ボイスが流れることについて、ユーザーが事前に予測できない
このビジュアルだけを見て、ボイスが流れることを予想できるユーザーは少ないです。
実際、ボイスが流れることを示す手掛かりは無く、送信して、あるいは送信されて初めてボイスが実装されていることに気が付きます。
3:耳が不自由な方は音声による情報が受け取れない
スタンプに文字が描かれていないため、耳が不自由な方はそもそも音声情報が得られません。
この点がUIの評価軸として、とても良くありません。
全ての情報を平等に渡すことは難しいのですが、今回のデザインは十分回避できる類のものです。
ボイスが流れなかったり、文字情報が載っていれば解決するデザインです。
そしてそれらは他の多くのアプリで採用されているデザインです。
一応メリットも考えてみましたが、納得のいく理由は浮かびませんでした。
例えば「多言語対応する時にデザインが共通化できる」というメリットが考えられますが、開発者の都合であって、ユーザーには還元されません。
ですので、なぜ敢えて文字を載せないデザインを優先させてしまったのか分かりかねています。
以上です。
珍しいタイプのアンチパターンですが、スタンプ機能を実装する際の参考になれば幸いです。