こんにちは、ちょこです。
今回は「ソード&ブレイド」のチャットスタンプの名前に関する話です。
該当の画面はこちらです。
このように「ソード&ブレイド」では文字以外にもさまざまなスタンプを送ることができます。
その中に見慣れない名前のスタンプがありました。
こちらです。「233」とあります。
いや「233」って何だろう?
気になったので調べてみたところ、中国で使われるネットスラングのようです。
「233」って何だ? 海外の笑いの表現を知っておこう! | PLUS1WORLD
中国語における表現。“哈哈哈” の発音は「ハハハ」となる。
何か元ネタがあるのかと調べたところ中国の有名な掲示板「猫扑(マオプ)」(mop.com)の233番目の表情記号(http://img.mop.com/images/face/233.gif)に由来するそうです。へー。
なるほど、一般名詞ではなくネットスラングを採用しているのですね。
中国のネットスラングなので、日本人ユーザーの間でどれほど浸透しているのかは不明です。ローカライズ担当者が日本人ユーザー間でも認知度が高いと判断したのかな…?
ネットスラングを採用した理由については、認知のしやすさの観点からは分からず…。
また、スタンプであれば基本的にスタンプ名は不要です。
というのも、言葉でスタンプの意味を定義してしまうとコミュニケーションの自由度が損なわれてしまう可能性があります。
文字が無くてもグラフィックだけで各々のスタンプを区別することは可能です。
さらに、文字を入れてしまうと翻訳する際のコストもかかってしまいます。
したがって、文字を表示する必然性は弱いように感じました。
どちらかと言うと「233」を学習するためにグラフィックで補助している、という意味の方が理解しやすいです。
う〜ん…?
「233」という見慣れない文字の紹介だけしようと思ったのですが、情報設計に話が及んでしまいました。
スタンプの名前の表示はスタンプの判別という意味ではおそらく不要な情報になります。
念のためにデザインの妥当性を検討するため、想定されるターゲットを中国人のユーザーと日本人のユーザーとで分けて考えてみたのですが、
中国人のユーザであれば「233」のネットスラングを知っている可能性が高く、
日本人のユーザーであれば「233」は意味が通じません。
やはり情報設計ミスってないかな…これ…。
今回は設定意図は汲み取れなかったけど、もしかしたら今後意図が汲み取れるようになるのかもしれません。
スタンプに名前を付けたり、中国のネットスラングを採用するなど、ちょっと変わったデザインですが、事例の参考までに…。