こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームのUIを見てみよう!」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
今回は「IDOLY PRIDE アイドリープライド」のADVパートが動画プレーヤーのようなデザインをしていたので紹介します。
目新しさが感じられるかもしれませんが、それだけではなくしっかりと利便性も担保されているのが特徴的です。
具体的には
- 早送り、巻き戻しができる
- 会話ログが見れる
- 再生速度の切り替えができる
- 会話のテンポが良い
といった点が良いと感じました。
さて、該当の画面を紹介します。該当の画面はこちらです。
まずは機能紹介から!
まずは簡単に機能などを大まかに紹介します。
アニメーションで見るとADVパートはこのような感じで進みます。
セリフはフルボイスで基本的にはオートで会話が進みます。
つぎにメッセージ送りの機能について紹介します。
- 画面の右側をタップするとセリフが進む
- 画面の左側をタップするとセリフが戻る
以下のアニメーションのログ部分を見るとセリフが先に進んだり、ひとつ前に戻ったりしていることが分かるかと思います。
また、画面中央をタップすると以下のメニューが表示されます
- 再生速度の切り替え(1.0倍速、1.2倍速、1.5倍速)
- 字幕のON、OFF切り替え
- 会話の一時停止
- 縦画面、横画面の切り替え
このように、いろいろな機能が実装されていることが分かります。
横画面で見た時のUIはこのようになります。
キャラクターが大きく表示され、字幕以外のUIが表示されていません。
まるでアニメを観るように没入感を高めているデザインです。
横画面であっても、画面をタップするとタイトル情報や閉じるボタンなど、各種UIが画面に被るように表示されます。
以上が「IDOLY PRIDE アイドリープライド」の会話シーンのデザインです。
このデザインを踏まえて、利便性について考えてみました。
ムービータイプのUIと比較すると…
まず、よくあるムービータイプのUIと比較すると…
- 早送りができる
- ログが確認できる
- 巻き戻しができる
といった点で利便性があると感じました。
例えば「とある魔術の禁書目録 幻想収束」でもムービーが採用されていますが、早送りなどはできません。
考えてみると動画なのに早送りや巻き戻し、倍速再生ができないのはYoutubeなどと比較するとひどく不便に感じられます。
ゲームでは実装上の都合から長らくスキップでしかコントロールできないのが当たり前でした。
しかし「IDOLY PRIDE アイドリープライド」のような実装であれば倍速再生や再生するタイミングがコントロールできるため、便利に感じます。
一般的なADVのUIと比較すると…
次に一般的なADVのUIと比較すると…
- 会話のテンポがスムーズ
という特徴があります。
一般的なADVとは、例えば以下の「あんさんぶるガールズ!!~Memories~」のようなUIを指しています。
このUIでもオートで会話が進行する機能が実装されています。
しかし、台詞を送るタイミングがゆっくりで会話としてのテンポが犠牲になっていることがあります。
それはテキスト量の差が大きく関係しています。
例えば「あんさんぶるガールズ!!~Memories~」のメッセージ枠はこの広さです。
20文字3行。60文字程度が表示可能な広さです。
それに対して「IDOLY PRIDE アイドリープライド」では18文字2行がメッセージの表示領域です。
また、ひとつひとつのメッセージも細かく区切られています。
この工夫によって、テキストを長く表示しなくて済み、結果的に会話のテンポも担保されるデザインに繋がっていると感じました。
新奇性だけではなく利便性も担保されていた!
以上です。
このように「IDOLY PRIDE アイドリープライド」のADVのUIは新奇性だけではなく、利便性も担保されているデザインだと感じました。
このUIを採用するにはフルボイスが必須になるため、どんなゲームのどんなシーンでも採用できるわけではありません。
アニメーションのようにADVパートを見せたい!ゲームに没入感を与えたい!
といった時に選択肢として考えられるのかなと感じました。
フルボイスのADVパートのUIをデザインする際の参考になれば幸いです。
余談ですが同じような思想のUIは「メギド72」や「七つの大罪 光と闇の交戦 : グラクロ」でも見ることができます。
こちらもあわせて参考になれば幸いです。
▲「メギド72」の会話パート
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