こんにちは、ちょこです。
「妖怪ウォッチワールド」って結構珍しい機能が実装されており、今回はその見せ方について見てみたいと思います。
どういった機能か?
どういった機能が珍しいかというと…
・バックグラウンド実行を許可する
・プライベートモード
・カモフラージュモードを有効にする
この辺りの機能です。
バックグラウンド実行の意味は伝わるのか
前提として、理解できない機能、または分かりづらい機能の場合、ユーザーは判断に困り操作に躊躇します。
この場合「バックグラウンド実行」がユーザー、特にメインターゲットである小学生に理解されるのか疑問です。
メニュー項目をひらがなで表記する配慮も見せる一方で、ここでは複雑な用語をそのまま使っています。ターゲットを意識したデザインになっているか、というとやや配慮がちぐはぐに見えました。
「もちもの」「ともだち」などひらがなで表記され優しい雰囲気
また保護者などの大人が見たとしても「バックグラウンド実行」をして、
何が行われているのかということを直感的に理解することはできません。
「おそらく位置情報のみの通信が行われるのだろう」「バッテリーもその分消費されるがどの程度だろうか?」「通信量はどれくらいになるのか?」といった疑問が浮かぶと思いますが項目を見ただけでは解決せず…。
その結果、詳しく知りたいユーザーは調べることになるのですが、少し調べた感じバックグラウンド実行に関しては「とりあえずOFFにするのが良さそう」という意見が多いように見えます。
ただ、その根拠に関してはユーザーがまとめた感想によるもので、公式から案内されたものは見つけられませんでした。
ですので、大人が調べてもバックグラウンド実行をONにするかどうかの判断は放棄されがちです。
ですので、メインターゲットである小学生のユーザーが「バックグランド実行の許可」を理解して自己判断することは現実的ではないのかな、と思いました。
プライベートモードに関して
プライベートモードやカモフラージュモードに関しても同様です。項目を見ただけではどういった挙動になるのか不明です。
そこで調べるのですが、文字だけの説明なので、何度か読み返さないと理解しづらいかと思います。
図が無く理解に時間がかかるデザイン
これが説明になっているのかというと、いささかユーザーフレンドリーに欠ける印象があります。
カモフラージュ名に関して
カモフラージュ名とは他人から見た時の名前です。言ってしまえはHNです。
ただ、自由入力する形式では無く、いくつかのプリセットから選択させるか、いっそ名前を非表示にするでも良かったのでは?と思いました。
少し補足すると、公開されている情報だけで個人を特定するのは困難です。
ただ、そうでなくてもログイン時間を見られるのが嫌という人もいるので、個人の特定に繋がるリスクを懸念してというより、感情の問題なのかな、と思っています。
「カモフラージュ名」という名称に関してもあまり日常で使われない言葉なので、マインドモデルが機能せずユーザーの理解度を下げてしまっています。
また一般的にソシャゲにおいては相手のプロフィールは確認できるので、自分に見える情報は相手にも見えるのではないか、という不安が付きまといます。
一応プレビュー機能もあるのですが、カモフラージュ名ではないので、余計に混乱してしまいます。
これらの機能が分かりづらくなっている理由
ユーザーにとって有用な機能であるものの、好意的に受け入れられていないことの原因として、いくつか推測をまとめると…
・言葉の直感的な分かりづらさ
・説明の不十分さ
・見た目が確認できないので不安に感じる
かなと思います。
まとめ
ゲーム用語を使う場合、より一層ユーザーフレンドリーに説明することが大事だなと感じました。
・バックグラウンド実行を許可する
・プライベートモード
・カモフラージュモードを有効にする
これら機能の場合は機能を説明はしているようでユーザーに届いていない印象を受けました。
対策として
・あまり難しい用語を使わない
・使う場合は画像などを用いて丁寧に説明する姿勢を示す
かな…。
ありがちなミスとして「丁寧に説明しようとして複雑になるケース」というのも考えられますので、必要な情報を過不足なく伝えるスキルが求められるのかなと思いました。