こんにちは!ちょこです!
このブログでは「ゲームのUIを見てみよう!」というテーマでゲームを紹介しています。少しでもゲームのUIに興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
今回は「三國志 覇道」の商店に並んでいる無料アイテムの役割について考えてみます。
該当の画面はこちらです!
商店に置くことはユーザーにとっては最適では無い
こちらが無料の商品です。
毎日1セットだけ、銭と無償の石が獲得できます。
ユーザーから見ると、毎日配布するアイテムであればログインボーナスと同じ役割に見えます。
ただ、ログインボーナスと違うのは、受け取るためには商店に遷移しなければならないため、手数や時間がかかってしまう点です。
商店に遷移させずに、直接配布する方がより利便性は高まるのではないかなと思います。
また、この導線のデザインは世界観の表現や没入感という意味でも疑問に感じるかもしれません。
現実世界において毎日商品を無料で配布しているお店は珍しいです。
そういう意味で、没入感を感じにくい可能性があります。
整理すると、以下の2点の理由から商店で無料アイテムを用意することはユーザーに対してメリットが感じられないのではないかと考えました。
- 手数や時間がかかる受け取り方法
- 世界観の表現や没入感に関与しないデザイン
開発者にとってはメリットがある
では、なぜ実装をしたのか別の視点で考えてみます。
今度は開発者側の視点でメリットを考えてみました。
大きなメリットとしては以下の2点をあげてみます。
- ユーザーを商店に誘導することができる
- 単純接触効果により、ユーザーの購買行動に繋げられる可能性がある
1:ユーザーを商店に誘導する効果
まず、「ユーザーを商店に誘導する効果」についてですが、商店に無料アイテムを用意することで、ユーザーを商店に行くメリットと動機を生み出しています。
これによりユーザーは商店に誘導されます。
2:単純接触効果
次に「単純接触効果により購買行動に繋がる可能性」についてですが、
商店に行くことでユーザーにメリットを感じさせることができれば、商店に遷移する心理的なハードルは下がると考えられます。
また、遷移する頻度も1日1回程度であればしつこいとは感じられないかと思います。
これにより、商店に対する好感度は高まり、そこで販売されている商品にも好意的な印象を持つと考えられます。
結果、課金を促す可能性に繋がると考えられます。
デイリーミッションでも購買行動をサポート
さらにデイリーミッションでも「商店で商品を1回購入」というミッションが用意されています。
こちらですね。
このミッションを達成しようと思ったら、多くのユーザーは無料アイテムを購入する行動を取ると考えられます。
理由としては、無料アイテムを購入することが最もメリットが大きい行動であり、達成のハードルも低いです。
このデイリーミッションにより、さらに強くユーザーを商店に誘導しているデザインになっているのかな、と思います。
以上です。
最近、商店に無料アイテムを設置するゲームが増えてきました。
ユーザーが報酬を受け取る手数は最適ではないかもしれませんが、開発者側のメリットと天秤に掛けたデザインなのかもしれません。
ユーザーの購買行動に繋げるためのアイディアの参考になれば幸いです。